安室奈美恵ラストツアー開幕 小田和正超えのソロ最多80万人動員へ

スポーツ報知
引退前のラストツアーが開幕した安室奈美恵

 9月16日で引退する歌手の安室奈美恵(40)の最後の全国5大ドームツアー「namie amuro Final Tour 2018~Finally~」(国内17公演、アジア6公演)が17日、ナゴヤドームで開幕した。フィギュアスケート男子の羽生結弦が五輪連覇で日本スポーツ界に歴史を刻んだこの日、平成音楽史にその名を刻んだ歌姫が、最後の花道を飾るステージに立った。

 開演予定から約30分後、安室が姿を見せた。セットリスト(曲順)や細かな演出は非公表ながら約2時間40分間、全8パターンの衣装で応募総数280万通超のリクエストを元に構成した全30曲を披露し、ファンを魅了した。昨年末のNHK紅白歌合戦で歌唱した「Hero」、昨年9月の地元・沖縄の25周年記念ライブでは歌わなかった「CAN YOU CELEBRATE?」も白いドレスで熱唱。小室哲哉(59)提供の「How do you feel now?」など初披露6曲もちりばめた。

 通算22度目にしてラストとなるツアーは、動員75万人(国内)に応募510万通が殺到した。倍率6・8倍。グッズ売り場には、関係者によると通常の5倍のファンが列をなした。デビュー当時から応援する同世代の女性が「今日は『ありがとう』を言いに来ました」と語れば、十数年来のファンという30歳女性は「“神”を拝みにきました。最後に生の声を聴きたかった」。最後の姿を目に焼き付けようと、この日は3万9500人が熱狂した。

 昨年9月に25周年を迎えた直後の40歳の誕生日に、1年後の引退を電撃告白した。20代後半で初めて引退が脳裏をよぎり、20周年の5大ドームツアー(12年)から、25周年を終えたタイミングでの引退を決意。25周年の沖縄公演の記念Tシャツには「bye」という文字が添えられていた。

 ツアーは6月3日の最終・東京D公演まで。最終日には、12年に74万人だった小田和正(70)を抜き、ソロツアーとして史上最多動員記録を樹立する見込みで、アジア公演を含めると80万人に達する。ツアー後の活動は現時点で明らかにされていないが、引退まで残り7か月を切り、本格的なカウントダウンが始まった。

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