里見女流名人奨励会退会が確定…26歳までに四段昇段ならず

スポーツ報知
里見香奈女流名人

 将棋の里見香奈女流名人(25)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=が18日、大阪市の関西将棋会館で行われた棋士養成期間「奨励会」第62回三段リーグの15・16回戦で連敗し、通算成績7勝9敗となって今期限りでの退会が確定した。

 半年間にわたり、三段(第62回は36人が在籍)がリーグ戦形式で各18局を戦い、上位2人(原則)が四段(棋士)に昇段する三段リーグ。四段昇段を果たせないまま、年齢制限の26歳を迎えると退会を余儀なくされる規定がある。

 10勝8敗以上の成績で勝ち越せば、次回の三段リーグに残ることが出来る「勝ち越し規定」があり、30歳まで適用されるが、7勝9敗となった里見は3月4日の最終17・18回戦で連勝しても9勝9敗にとどまるため、規定には該当しない。よって退会が確定した。

 里見は、女流棋士として6つの女流タイトルのうち5つを保持。歴代2位の女流タイトル獲得通算31期を誇っている。

 2011年に女流棋士としての活動と並行し、奨励会に入会。昇段を重ね、13年に女性として初めて三段昇段を果たし、女性として初めての(男性と同じ)棋士を目指す挑戦を続けていた。

 奨励会三段リーグのレベルは極めて高く、17日に史上最年少の棋戦優勝を果たした藤井聡太六段(15)は一昨年、初参加のリーグで即昇段を果たしたものの、成績は13勝5敗だった。

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