田中将大の中学時代の恩師、奥村監督が明かした「僕の前に来てモジモジして、涙流して…」

スポーツ報知
田中将大

 ヤンキース・田中将大投手(29)を中学時代に指導した、宝塚ボーイズ・奥村幸治監督(45)が18日放送のフジテレビ系「ジャンクSPORTS」(日曜・後7時)に出演し、田中とのエピソードを語った。

 田中を投手に転向させた恩人だと番組で紹介された奥村監督は「(投手転向は)言いました」と明かした。「小学校の時に、ジャイアンツの坂本(勇人)選手とバッテリーを組んでいたのを見たことあるんですが、坂本君はすごいいい選手で、こういう選手がプロ野球選手になるんだと思ったけど、マー君は全然思わなかった。キャッチャーとして動くも鈍くてプロ野球選手になるイメージはなかった」と第一印象を語った。

 その後、田中を指導。「コントロールがいい、ボール扱いがすごく器用で、お父さんお母さんが大きいので将来大きくなる、投手をやらせようと…」と中学1年秋に投手転向を指示した理由を語った。

 マー君の中学時代の思い出を聞かれた奥村監督は「初めて練習したときにグラブを忘れてきた。僕の前に来てモジモジして、涙流して。『どうしたの?』って聞いたら『グラブ忘れた』って。そんな子、今までにいない。一人だけ」と強烈な思い出を語った。

 それでも田中の才能を評価。「中学2年の秋に、『三振を取りたいのでスライダーを教えてください』って。教えたらすぐに(スライダーが)曲がりました。僕より曲がりました」と田中のすごさを語った。

 奥村監督はオリックスで打撃投手を務めていたこともあり、イチローの専属打撃投手として“イチローの恋人”と言われていたこともある。奥村監督は「たまたま僕が(イチローに)投げない日があって、そうしたら『今日はヒット打たなくていいんですか?』って彼が言ったんですよ。『僕は奥村さんのボールで毎日この結果を出している。今日僕のスタイルが変わります』って言っていただいたんです」と秘話を披露していた。

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