唐沢寿明、4月SPドラマで12年ぶり医師役「スーパードクターではなく“普通”の」

スポーツ報知
12年ぶりに医師役を演じる唐沢寿明

 俳優の唐沢寿明(54)が、4月2日放送のTBS系スペシャルドラマ「がん消滅の罠~完全寛解の謎~」(後8時)に主演し、12年ぶりに医者役を演じることが25日、分かった。

 2017年に「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞した岩木一麻氏の同名小説を実写化。日本がんセンターの呼吸器内科医・夏目典明(唐沢)が、末期がん患者が生命保険金の生前給付を受け取った直後にがんが消滅する「完全寛解(かんかい)」の謎を研修医(渡部篤郎・49)、生命保険会社社員(及川光博・48)とともに解明していく3時間ドラマ。

 唐沢は03年フジテレビ系「白い巨塔」、06年同局「小早川伸木の恋」に続く3度目の医者役。「原作を読んだ本職の医者でも翻弄されてしまったというくらいの『謎』を解明していく過程は、この作品の一番の肝になっていると思います。ストーリーが面白いので身を任せて演じたい」と力を込めた。

 唐沢と初共演となる渡部は「唐沢さんは数多くの名作を作りあげた方です。ご一緒させて頂くのは初めてですが、最高のエンターテインメントになるよう導いてくれます」と信頼を寄せた。

 このほか、麻生久美子(39)、吉田鋼太郎(59)、りょう(45)、北大路欣也(75)ら豪華共演陣がそろう。

 撮影は、平昌五輪と並行して今月11日から行っている。合間に競技をテレビ観戦したという唐沢は「羽生(結弦)くんや小平(奈緒)さんの金メダルには感動しました。世界に通用する選手がガンガン出てきてるからすごいですね」。自身は台東区出身で、20年東京五輪にむけて、「金メダルを量産してほしい。前回(64年東京五輪は1歳)は記憶にないけど、景気の良いバブル時代がもう1回きてほしい」と期待を寄せた。

 <出演者のコメントは以下の通り>

 唐沢寿明「連続ドラマ作品での医者役は3度目になりますが、今回演じる夏目典明は、スーパードクターではなく“普通”の医者。原作では、いろんなことに巻き込まれ、翻弄されてしまう、どこか主人公っぽくない役どころでした。今回ドラマでは、原作の世界観は生かしながらも、よりドラマチックな脚本になっています。渡部篤郎さんとは今回が初共演。演技の現場でご一緒するのは初めてですので、非常に楽しみにしています。見どころは『なぜ、がんは消滅したのか』というところ。原作を読んだ本職の医者でも翻弄されてしまったというくらいの『謎』を解明していく過程は、この作品の一番の肝になっていると思います。医療が進化し、がんが治せる時代になった今、このリアルとフィクションの狭間のような作品は、僕が一視聴者であっても非常に興味深いテーマです。本当にストーリーが面白いので、役に身を任せて演じようと思っています」

 渡部篤郎「重厚感のある原作の、ドラマ化を見てくださる方々に楽しんで頂くよう、スタッフ、キャストで繊細に作っています。主演の唐沢さんは数多くの名作を作りあげた方です。ご一緒させて頂くのは初めてですが、最高のエンターテインメントになるよう導いてくれます。素晴らしい原作、キャスト、スタッフに恵まれて、心より感謝しています」

 及川光博「僕が演じる森川雄一は、とある事案から唐沢さん演じる夏目の保険金詐欺への加担を疑い始めるという役どころ。夏目の同級生で親友でもあります。僕と唐沢さんが同級生に見えるかどうかはさておき(笑)、日頃からプライベートで食事をご一緒する仲なので、その距離感を演技に活かせればと思います。渡部さんとの共演も久しぶり。3人の関係性が楽しみですね。先輩方の胸を借りて多くを学びたいと思います」

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