宝塚月組100期生ホープ・風間柚乃が初センターのスポットライト浴びて「まぶしくて立ちくらみ…」
宝塚歌劇月組ミュージカル「カンパニー ―努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)―」の新人公演が27日、兵庫・宝塚大劇場で上演された。
今春で5年目に入るホープ・風間柚乃(かざま・ゆの)が新人公演初主演。記念の第100期生では、星組・極美慎(きわみ・しん)、花組・聖乃(せいの)あすかに続く、3人目のセンターとなった。
バレエ団のプロデューサーとして出向したサラリーマン・青柳が、慣れない仕事に取り組み、公演を成功に導く姿を、丁寧に落ち着いて演じた。風間はカーテンコールで「登場人物のように、誠実な心で、本公演も務めてまいりたい」と、あいさつした。
プロゴルファーの小達敏昭(50)の長女。伝説の女優・夏目雅子さん、スーパーアイドル・キャンディーズの「スーちゃん」こと女優の田中好子さん(ともに故人)のめいとしても注目されている風間だが、若手では目を引く演技派だ。
終演後、舞台上で会見した風間は「勢いやエネルギーだけで乗り越えられない、計算が必要な作品。緊張もありましたが、人として役として生きる大切さを実感しました」とホッとした様子。
トップスター・珠城りょうからは「軸がブレないように」とアドバイスされたが、センターのスポットライト初体験に「すごくまぶしくて立ちくらみしそうなぐらい…。こんなに違うのかという印象。ライトに負けました。慣れない景色に『動揺してるな』と認識した時点で、ちゃんと舞台に立てていない。役として見つめる景色を想像して舞台に立つのが課題ですね」と、東京宝塚劇場での新人公演(4月12日)へ、さらなる奮起を約束した。
バレリーナ・美波役は、風間の1期先輩の美園さくら。新人公演ヒロインは2度目だが、バウホール公演ですでに2度、ヒロイン役を務めている。美園が「風間クンに寄せる思いを大切にするのが目標でした。風間クンは頼りがいがありました」と話すと、風間は照れくさそうに先輩をつついた。