「シェイプ・オブ・ウォーター」がアカデミー賞4冠

スポーツ報知

 第90回アカデミー賞の授賞式が4日(日本時間5日)、米ハリウッドのドルビーシアターで行われ、作品賞には「シェイプ・オブ・ウォーター」(ギレルモ・デル・トロ監督)が輝いた。同作は監督賞など4冠を達成した。

 デル・トロ監督は「子供だった頃、メキシコで過ごしていてこういうことが起きるとは想像できませんでした。夢を見ている人たちに、語りたい。夢はかなうんです」と感無量だ。

 作品賞のプレゼンターは2年連続で女優のフェイ・ダナウェイ(77)と俳優のウォーレン・ベイティ(80)が担当。昨年は作品賞に選ばれた「ムーンライト」ではなく、「ラ・ラ・ランド」と発表し、訂正するという前代未聞の事態が起きたが、今年は正しく発表した。

 主演女優賞でオスカーを手にした「スリー・ビルボード」のフランシス・マクドーマンド(60)は96年「ファーゴ」以来の2度目の受賞。壇上ではオスカー像を置き、「女性の候補たちは一緒に立ってくれますか?」と会場に向けて呼びかけた。名女優のメリル・ストリープ(68)が率先し、それに続くように女性の役者やスタッフたちが立ち上がった。マクドーマンドは「見渡してください。私たちにはそれぞれの物語がある。これだけは言わせてください。全ての人たちを含めるべきであると」と訴えた。

 主演男優賞には「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」(30日公開、ジョー・ライト監督)からゲイリー・オールドマン(59)が選ばれ、「この素晴らしい賞を頂きまして深く感謝します。愛情や友情、色んな恵みをアメリカから受けることができました」とあいさつ。同作からは、メーキャップ&ヘアスタイリング賞に選出され日本人で初めて辻一弘氏(48)とダブル受賞となったが、「辻さん、芸術に感謝します」と語った。一方、辻氏も「ゲイリー・オールドマンに感謝です。ステキな旅にご一緒できてうれしい」と感謝した。

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