骨折の美川憲一、車いすで会見「自分で転んじゃって、シャレにならないです」

スポーツ報知
車いすで会見を行った美川憲一

 2月に左足関節外果(外くるぶし)を骨折した歌手の美川憲一(71)が5日、都内で新曲「春待ち坂」の会見を行った。

 車いすで登場すると、「笑ってちょ~だい!」と報道陣に先制パンチ。「自分の不注意で、お見苦しい所を見せて申し訳ありません。自分でも驚いているの。マネジャーが『どうせなら、仕事で折ってくれた方が良かった。労災がおりるのに』って」と豪快に笑った。

 美川は、2月4日に都内のライブハウスで行われた音楽イベントの鑑賞に訪れ、その際に階段で足を踏み外し、転倒。左足首を外側に強くひねったという。「今まで骨折したことがなかった」ため、当初は「捻挫と言い聞かせていた」が、痛みがひかなかったため、翌5日に病院に行き、骨折が明らかになった。新曲発売日と同じ7日に約3時間の手術を受け、成功。来年、プレートを外す手術を受ける。

 歌詞には、夢につまづき、転んでも―とあるが、「自分で転んじゃって、シャレにならないです。皮肉なことにね。(新曲のプロモーションのための)『仕掛けでやったんじゃないの』って言われるけど、仕掛けで骨を折るバカがどこにいるのよ(笑い)」。全治2か月ほどだが、足以外は健康そのもの。すでに仕事復帰している。「皆さん、笑っていただいていいのよ。私はもう元気なんだから。皆さん、笑うんだけど、この(車いすの)姿をみると引いちゃって」と話した。

 美川は「病は気からという言葉があるじゃない。強くないのよ。強く見せているだけ。精神をコントロールして強くしているの」。入院中は「骨の痛さと私の精神、どっちが勝つか」という状況だったが、痛みに打ち勝ち、終始、穏やかな表情。「あら、いい宣伝だわ。しぶとく売るわよ」と不敵に笑った。

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