甲子園で負け続けた監督、テレ朝「激レアさんを連れてきた。」で“負けぶり”披露

スポーツ報知
澤田真一さん

 テレビ朝日系で5日に放送されたバラエティー「激レアさんを連れてきた。」(月曜・後11時15分)に、盛岡大付の前監督、澤田真一さん(52)が出演。「全く無名の弱体チームを強豪校に育てあげ 何度も甲子園に行ったのに一度も勝てず、あらゆる負け方をコンプリートしてしまった監督」として、ワースト記録として今も残る甲子園初出場から7連敗について語った。

 スタジオに登場した澤田さんに対し、オードリー・若林正恭(39)は「全ての局を出禁になった芸能リポーターですか?」といじりながら番組は進行。澤田さんも「勝つためのJKが不足していました。“準備”“不足”です」と返すなど笑いを取った。

 部員9人、バット3本、ボール20個でスタートしながらも就任5年目で甲子園初出場した澤田さんだが、後に西武に入団したエース・小石沢を擁しながらも敗戦。試合後のインタビューで「小石沢が最悪でした。最後までダメだった」と発言し批判を浴びたという。「あの言葉は全国の高校野球を敵に回しました」と澤田さんは振り返った。

 番組ではそれぞれの敗戦にタイトルをつけて紹介。初出場の1995年夏(高知商)は何の対策も立てずに試合に挑み「新婚浮かれ負け」と紹介。翌年の96年夏(東筑)は、前回出場でバントをせずに批判されたために、県大会では使っていなかったバントをして失敗して敗戦。「炎上トラウマ負け」と紹介された。2001年夏(近江)では、相手校のビデオを入手したが、深夜の通販番組のように流し見して…「ビデオお取り寄せ満足負け」。03年春(横浜)では相手校の偵察にコーヒーとイスを用意して“接待”し「手の内見せすぎ負け」と紹介された。

 5回目の挑戦となった03年夏(福井商)では同点の9回裏ノーアウト一塁でバントをせずに強攻し失敗し延長で敗戦。「2択を間違えベタな采配ミス負け」となった。その後04年夏(明徳義塾)では自ら偵察に出向いたが相手の完成度に衝撃を受け「偵察行ってションボリ負け」。最後の挑戦となった08年夏(駒大岩見沢)では万全の状態で挑みながらも敗戦し「実力を出し尽くして負け」となった。

 それでも「負け続けたけれど、1人1人の教え子が私の財産です、やってきたことに悔いはありません」と澤田さん。その後、監督を引き継いだ教え子の関口監督が2013年に初勝利し、昨年は春夏連続ベスト8に進出するなど躍進した。

 澤田さんは格言として「忘れ物はいつか誰かが取りに行ってくれる」とまとめ、若林から「強烈な人任せだな」と突っ込まれていた。

 澤田さんは、自身の経験を執筆した「甲子園の負け方、教えます。」(報知新聞社)を出版。現在は同校の教頭を務めている。

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