柳家小きん、落語家「襲名騒動」に言及「芸名を軽く扱い、粗末にする人は…」

スポーツ報知
8代目・林家正蔵の三十七回忌の命日にお墓参りした三遊亭好楽(右)と三遊亭好の助

 落語家の柳家小きん(50)が6日、ブログを更新し「襲名問題」について見解をつづった。

 落語家・三遊亭好楽(71)の3番弟子で5月に真打ちに昇進する三遊亭好の助(35)が好楽の前名でもある林家九蔵(くぞう)を3代目として襲名することに対し、2月に入って林家正蔵(55)が異議を唱え襲名が取りやめになったことについて、小きんは「何にせよ、話題になることは、凄いことです。芸名を軽く考え、粗末にする噺家に、良い噺家はおりません」と切り出し、自身も同様の経験をしたと明かした。

 その上で「先輩に対しても、正しく異議を唱えられた、正蔵師匠は、素晴らしいと思います。また、弟子の為に、矢面に立たれて、交渉に臨まれた好楽師匠も、尊敬します」と両者の立場を尊重した。

 さらに「芸名を軽く扱い、粗末にする人は、人を軽く扱い、生命を粗末にしても、平気な人なのです。たかだか噺家の襲名問題の根本にあるのは、その人の生きる姿勢・価値観・哲学に他なりません。『心邪まなる者、噺家になるべからず』私は、この柳家一門の家訓を、生涯、死守して参ります」と記した。

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