山本譲二、次男が亡くなった北島三郎へ「オヤジの顔と言葉と声がボクには響く」

スポーツ報知
会見した北島三郎

 歌手の山本譲二(68)が8日放送のフジテレビ系「バイキング」(月~金曜・後11時55分)に生出演し、演歌歌手の北島三郎(81)の次男で、元ミュージシャンの大野誠さんが東京・調布市の自宅で亡くなっていたことに「とても信じられない」と声を震わせた。

 山本は北島三郎に弟子入りし歌手デビュー。所属事務所も現在は独立したが2007年まで「北島音楽事務所」に所属し亡くなった誠さんとも公私ともに親しい間柄だった。7日に仕事先の名古屋で訃報を聞いたという山本。この日の生出演は、以前から決まっていたもので「明日、バイキングだな。親父の姿が出てくるんじゃないかなと思いながら来ました」と明かし、51歳で亡くなった誠さんについて「とても優しくてね明るくてねいいやつだったですよ」と声を震わせた。

 調布署によると、大野さんは3日に遺体で発見された。外傷はなく、病死とみられる。大野さんは「大地土子(だいち・とこ)」名義で作詞・作曲家として活動し、北島ら所属事務所の歌手の楽曲の著作権を管理する「北島音楽出版」の常務を務めた。

 訃報が明らかになったのを受けて、北島は7日夜、都内のホテルで約18分間取材に応じた。報道陣約60人を前に「大事な、大好きなかわいい我が子が先に旅立ってつらいです。息子であり、私の良き相方でした」と涙ぐんだ。「正直言って、寂しい。つらい…。忘れない…。そう思ったから、お前も忘れないでくれ」。声を詰まらせながら天国の愛息へと呼び掛けた。

 北島の会見を見て山本は師匠から「世間様を相手に歌を歌わせてもらっているんだよ。一人で生きているんじゃない。世間のみなさまが俺たちを支えてくれるからこの道を歩いていけるんだよ。だからね、山本、世間に背を向けてはいけない」と言われてきたことを明かした上で会見について「本当は、一通の心境を書いたファックスで済んだのかもしれません。オヤジにはそういう信念がありますから、やはり世間様の前に立ってオヤジはひとつひとつの質問に涙こらえながら、たまには涙流して丁寧に語っていました。そのオヤジの顔と言葉と声がボクには響くんですよね。本当にオヤジに会いたいです」と涙を流した。

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