永野芽郁、人生初の“胎児”役に「どういう風にしゃべったらいいか分からなかった」

スポーツ報知
会見に登場した永野芽郁(左)と松雪泰子

 女優の永野芽郁(18)が9日、都内で行われたヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(4月2日スタート、月~土曜・前8時)の第1週完成試写会に出席した。

 「愛していると言ってくれ」「ロングバケーション」「オレンジデイズ」などの北川悦吏子氏のオリジナル作品。故郷の岐阜と東京を舞台に、失敗を恐れないヒロイン鈴愛(すずめ)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜けていく。

 北川氏の「胎児から(作品が)始まることをやりたい」という思いを酌み、ヒロインは、過去に例を見ない胎児(CG)のシーンから登場。ナレーションを務めた永野は「わりと結構、時間がかかった。人生で初めて胎児に声を入れました。監督が『赤ん坊っぽく』とオーダーしてきたけど、どういう風にしゃべったらいいか分からなかった。悩みました」。反応は上々のようで「あれで良かったんだ」と安どした。

 胎児のシーンに、北川氏は「ずっと(制作統括の)勝田さんに反対されていた。1週間描こうと思ったけど、『お願いだから3日にしてくれ』って」と内幕を暴露。「よく具現化してくれたという思いでいっぱい。難しいことを、役者さんと現場チームがちゃんとした形にしてくれた。(ヒロインが)胎児(の状態)から出るわ、新生児(同士)が出会うわ、今までの朝ドラじゃないことで、作り手側も本当に怖かったと思う。でも、こういう形になっていい船出だなと。絶対に面白いと思う」と感激の面持ちだった。

 劇中には、ヒロインが驚いた時に発する造語「ふぎょぎょ」などが効果的に用いられる。永野は「周り(のスタッフ)の方たちは『流行(はや)らせたい』という気持ちでやっているみたい。見てくれた方が驚いた時に言ってくれて、世の中に受け入れてもらえれば、作品の魅力をもっと知ってもらえる(チャンスだ)と思う」と話した。

 胎児から描くことで、永野の登場は2週目の終盤からを予定。第1週(計6話)を見た感想を聞かれ、「結構な日数、撮影をしているのに、完成がなかなか見られず、どういう風になっているんだろうって思っていた。ようやく形になったものを見ることができた。かわいい(子役の)鈴愛、面白いお父ちゃん、お母ちゃんを見て(私の演じる)鈴愛ができ上がっていったんだなって」。手応えもつかんだ様子で「これからもっと楽しくなっていくんじゃないかな。自分にちょっと自信を持つことができました。(初回を)楽しみに待っていただけたらうれしい」と笑みがこぼれた。

 星野源(37)が主題歌「アイデア」を担当する。

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