太賀、吉田羊と「親子愛」壮絶虐待から母子愛取り戻す…映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」

スポーツ報知
吉田羊と太賀

 俳優の太賀(25)が映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」(御法川修監督、今秋公開)に主演し、女優・吉田羊(年齢非公表)と母子役を務めることが11日、決まった。

 小説家で漫画家の歌川たいじ氏の同名コミックエッセーが原作。自身の半生をつづった自伝的作品だ。

 劇中では「親子愛」をテーマに描く。大好きな母(吉田)から、過去に壮絶な虐待を受けていた社会人のタイジ(太賀)。数年間関係を断っていた母と向き合い、一心に愛を伝えることで関係を取り戻そうとする―。

 太賀は「歌川さんの実人生を追体験するのは勇気がいることでしたが、人間的ないとおしさと、たくさんの困難を乗り越えて来たという事実が、僕を突き動かし、演じる上での原動力になった」と説明。「心の底からうれしかったことや悲しかったこと、感じてきたことが何一つとしてあふれ落ちないよう、全力で演じた」と達成感を語った。

 狂気に満ちた母を演じた吉田は「脚本を読んでも原作を読んでも、この『母さん』に共感できない。なのに、気付けばボロボロ泣いていた」と明かす。「子の体の底から湧いて尽きない母への愛の叫びが、太賀さんの苦しい程に繊細なお芝居と、私演じる未熟な母を通して皆さまの心に届いたら幸いです」とコメントした。歌川氏は「試写を拝見し、自分の過去が大勢の人の力で翼を広げ、自分のもとから飛び立ったと感じた。『飛び立ったのならば、できるだけ遠くまで飛んでいってほしい。届くべき所にちゃんと届いてほしい』。そんな気持ちでいっぱいです」と願った。

 共演は森崎ウィン(27)、白石隼也(27)、秋月三佳(23)、木野花(70)。

 ◆太賀(たいが)1993年2月7日、東京都出身。25歳。2006年ドラマ「新宿の母物語」で俳優デビュー。07年「風林火山」でNHK大河初出演。主な出演作にドラマ「仰げば尊し」、映画「桐島、部活やめるってよ」「淵に立つ」。18年は映画「海を駆ける」(5月公開)、「50回目のファーストキス」(6月1日公開)に出演予定。父親は俳優・中野英雄。趣味はカメラ。身長168センチ。

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