笹野高史「同じ時代に生きられてよかった」…大杉漣さんお別れ会開催に先立ち訪れる

スポーツ報知
会場に用意されたファンブースには番組衣装も飾られた

 2月21日に急性心不全のため急死した俳優の大杉漣(おおすぎ・れん、本名・大杉孝=おおすぎ・たかし)さん(享年66)のお別れ会「さらば!ゴンタクレ」が14日、東京・青山葬儀所で営まれる。午後1時の開催に先立ち、同日午前11時半頃、俳優の笹野高史(69)が最後の別れを告げにきた。

 大杉さんと同じく名バイプレイヤーとして活躍する笹野。兵庫県・淡路島出身で、徳島県出身の大杉さんとは故郷も近い。本名も共に「たかし」で、幼少期にお互い「たかっちゃん」と呼ばれていたと、不思議な共通点が多くあった。「顔合わせると『たかっちゃん』って呼び合っていた。くすぐったいね」と目尻を下げた。

 北野武監督(71)作品で活躍をした大杉さんを笹野は「僕より先に脚光を浴びた」と回想。続けて「『漣さん今年何本映画出た?』と聞いた。『(笹野が)6本』に対し、『俺は17本』って。かなわないな」と懐かしそうに振り返り、「見ていたくなる数少ない貴重な俳優」と惜しんだ。「僕も『現場で死にたい』と口走っていまが、漣さんはいい死に方していいなと思う。でも残された者は悲しい。残念でもう1回会いたかった」と口を一文字に結んだ。「これからは簡単に『現場で死にたい』って言っちゃいけないね」としみじみ話し、最後の別れを「ありがとう。同じ時代に生きられてよかった。いい刺激をもらった」と告げた。

 お別れ会は同日午後1時から行われる。また、同所内にファンブースも設立されている。漣と書かれた藍色ののれんをくぐると、小さな祭壇があり、テレビ東京系連続ドラマ「バイプレイヤーズ」の島おじさん、16年公開映画「仮面ライダー1号」の地獄大使に扮装(ふんそう)する大杉さんのパネルが用意され、主催社は「ファンのみなさんと写真を撮っていただけたら」と呼びかけた。

 大杉さんは亡くなる前日まで「バイプレイヤーズ」の撮影に参加。夕食を済ませた後、腹痛を訴えた。共演者の松重豊(55)に介抱され、病院に運ばれるが、最後は共演者やスタッフらに見守られて息を引き取った。

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