コロッケ、故郷・熊本で神対応 中止のプロ野球でサプライズ「ものまねショー」

スポーツ報知
顔マネをしながら、日付とくまモンのイラストが刻まれた公式球を見せるお笑いタレント・コロッケ

 タレントのコロッケ(58)が14日、始球式を予定していたソフトバンク―ロッテ戦(熊本・藤崎台球場)が雨で中止になったことを受け、サプライズの「ものまねショー」を開催する神対応を見せた。「ほんのちょっとでも喜んでもらえたらと思った。熊本に来たことが何かひとつでも思い出になってくれれば」という粋な演出で、落胆していた熊本のファンを喜ばせた。

 熊本地震からちょうど2年のこの日。試合開始前に黙とうや、コロッケと同じ熊本出身の「Do As Infinity」の伴都美子(39)による国歌独唱セレモニーは行われたが、雨脚が強まり試合は中止に。ため息が漏れるなか、始球式を行う予定だったコロッケがマイクを持って登場した。

 まず松山千春のものまねで「恋」を熱唱。続いて中島みゆきの「糸」を桑田佳祐や福山雅治らのものまねメドレーで歌うと両軍ベンチ、スタンドは大盛り上がり。アンコールにも応え、ソフトバンク・工藤監督がリクエストした「五木ひろしロボット」はBGMがないため自らの口で「ウイーン、ガチャ」とロボットの動きを繰り返し、最後には「森進一ロボット」「美川憲一ロボット」も披露。20分以上の“独演会”で球場を爆笑の渦に包んだ。

 自ら球団に志願したショータイムはまだ終わらない。「投げる練習をしてきた。誰か受けて下さい」と呼びかけると、ソフトバンクベンチから捕手の甲斐が飛び出し、内川もバットを手にして始球式代わりの1球対決が実現。コロッケがマウンドからノーバウンドで投じた高めの直球に、内川が豪快な空振り。すると走者・堀内がダイヤモンドを1周し、本塁にヘッドスライディング。ユニホームを泥だらけにする“お約束”で締めくくった。

 「選手にも協力していただいて、自分にとっても忘れられない日になった」とコロッケ。日付、くまモンのイラストが刻印されたボールを手に「復興のシンボルとして、ずっと大事にします。今日から新たな3年目の復興が始まる。その始球式になりましたね」と笑顔。工藤監督も「盛り上げてくれてうれしかった。ナイスボール」と称賛した。熊本では7月14日にオールスターも開催されるがコロッケの即席独演会で、復興への特別な一日になった。

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