渋谷すばる、関ジャニ∞脱退 ジャニーズ事務所も退所へ「海外で音楽を追求」

スポーツ報知
会見する関ジャニ∞(左から)渋谷すばる、錦戸亮

 人気グループ「関ジャニ∞」は15日、都内で会見を開き、リードボーカルの渋谷すばる(36)が18年末をもって脱退し、ジャニーズ事務所も退所することを明かした。今年2月に「音楽を追求するため海外を拠点に活動したい」と申し出があり、メンバー全員で説得を続けたが決意は固かったという。5月30日発売のベストアルバム「GR8EST(グレイテスト)」が7人の関ジャニ∞としての最後の作品。7月15日に始まる5大ドームツアーからは6人体制で臨むことになる。

 関ジャニ∞を魂の歌声で引っ張ってきた男が、一人の「渋谷すばる」としての人生を歩き出すことを決めた。報道陣200人、テレビカメラ32台、スチールカメラ55台が集まる中、スーツ姿で会見場にメンバーとともに登場した渋谷の目は真っ赤。年内での退所、脱退を報告し、「今後は全て自分自身の責任で、人生を音楽で全うするべく、海外で音楽を学び、さらに自分の音楽を深く追求していきたいと思いました」と突然の決断への思いを語った。

 ジャニーズ事務所によると、渋谷は2月15日に退所の意思を申し入れた。「35歳を過ぎた頃から(退所を)考え始めた。人生の半分を過ぎたのかな、とぼんやりと…。固まったのは1月ぐらい」と振り返る。

 意思を知ったメンバーは7人全員で2回話し合ったほか、個々でも同期の横山裕(36)らが何度も慰留した。が、決意は揺るがなかった。今月10日に、正式に脱退が決定。「応援してくださった全ての方々を悲しませ、ガッカリさせたり驚かせてしまったり…。自分勝手な決断で申し訳ありません」と頭を下げた。

 21年間のアイドル人生に不満があったわけではない。「多感な時期も含めて、ジャニーズというところでお仕事をさせていただいて、自分という人間が作り上げられてきた。感謝しかない」。一部で「バラエティー路線を嫌った」などと脱退理由が推測されたが「責任を持って否定させていただきます」と笑い飛ばした。グループとして切磋琢磨(せっさたくま)を続け、ソロツアーも経験した。

 大人の男に成長した今だからこそ、自分の力に懸けてみたいと思った。社長のジャニー喜多川氏には13日に電話で報告。「決めた以上は応援するしかない。頑張りなさい」と激励されたという。

 ◆渋谷 すばる(しぶたに・すばる)1981年9月22日、大阪府生まれ。36歳。96年にジャニーズ事務所入所。99年、テレビ朝日系ドラマ「あぶない放課後」で二宮和也とダブル主演。15年2月、映画「味園(みその)ユニバース」で単独初主演。同作主題歌「記憶/ココロオドレバ」でソロデビュー。2度のソロツアーを行い、16年3月にジャニーズ初の両国国技館公演。血液型O。

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