『ガンダムNT』は宇宙世紀の“次の100年”描く最初の作品

スポーツ報知
フェネクス(場面写真)(C)創通・サンライズ/配給:松竹

 機動戦士ガンダムシリーズの新作発表会が20日、東京・お台場の「THE GUNDAM BASE TOKYO(ガンダムベース東京)」で開催され、「機動戦士ガンダムUC」の続編劇場作品『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』が11月に公開されることが発表された。

 “初代”機動戦士ガンダムの舞台は宇宙世紀(UC)0079年。以後宇宙世紀を舞台にした作品は数多く製作され、「機動戦士ガンダムUC」は0096年が舞台。株式会社サンライズ代表取締役社長の宮川恭夫氏は「宇宙世紀100年から次の100年間をさらに描いていく“UC NexT 0100プロジェクト”を展開いたします」と冒頭に発表。『NT』はこの“次の100年”最初の作品になるという。

 イベントでは「機動戦士ガンダムUC」に続き『NT』でもストーリーを担当する作家・福井晴敏氏が登壇。「『NT』は『ニュータイプ』にかけた(言葉)。これまでの“ニュータイプ神話”に対して句読点が打たれる感じが作れたらいいなと」と作品の狙いについて説明した。

 金色の“不死鳥”「RX-0 ユニコーンガンダム3号機・フェネクス」。フェネクスは過去に暴走事故を起こし、ずっと消えたままだったが、前作「UC」の最後で描かれた“ラプラスの箱”が解放された、その頃から目撃証言が再び出始める。サイコフレーム仕様モビルスーツという「下手すりゃ世の中を滅ぼしちゃうくらいのパワーを持っているようなヤツが、ウロウロするとマズイということで」(福井氏)フェネクスを巡ってストーリーは展開する。

 主人公は幼なじみの25歳の3人。主人公機「ナラティブガンダム」に搭乗するのはヨナ・バシュタ。地球連邦宇宙軍所属の少尉。ガンダムといえば少年が偶然パイロットとなり活躍してきたが、過去にない“大人”な主人公たちとなる。ミシェル・ルオは略筮法(りゃくぜいほう)の占いにたけ、政財界から絶大な信頼を得ている「ルオ商会」特別顧問。増援の「ナラティブガンダム」を伴ってヨナが乗艦するクラップ級宇宙巡洋艦ダマスカスに乗り込んでくる。そして金髪ブロンドのリタ・ベルナルも連邦宇宙軍所属の少尉。消息不明となった「フェネクス」のパイロットだ。

 「ナラティブガンダム」の画像も公開された。「コンセプトとしてはやせっぽちのガンダム。ひどく頼りない、そういう感じ」と福井氏。νガンダムの試験機として開発され、データ取りが目的だったため装甲が装着されておらず、フレーム構造がむきだし。フェネクスを探す「不死鳥狩り」作戦には、ルオ商会の力を借り、複数の武装を換装して運用される。不死鳥の名にふさわしい“尻尾”を持つフェネクスのほか、「UC」に登場した人気MSシナンジュの試作機「シナジュ・スタイン」の画像も公開された。

 『NT』はまた、ガンダムシリーズのゲームとも同時進行で展開。スマホアプリ「スーパーガンダムロワイヤル」には、さっそく『ガンダムNT』が参戦する。

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