樹木希林、夫婦円満の秘訣は「互いに向き合わないこと」“至言”の持論を展開

スポーツ報知
初共演にして50年越えの夫婦を演じた樹木希林(左)と山崎努

 俳優・山崎努(81)と女優・樹木希林(75)が22日、東京・渋谷のユーロライブで行われた初共演映画「モリのいる場所」(沖田修一監督、5月19日公開)の完成披露試写会に出席した。

 後40年で再注目されている画家・熊谷守一を山崎、その妻・秀子を樹木が演じた。山崎は「舞台あいさつに立つのは5年ぶり。完成して一段落」と安堵の表情を見せた。

 ともに劇団文学座の出身だが、樹木にとって山崎は、黒澤明監督の作品に出演するなど、出会った時から仰ぎ見る存在だった。「山崎さんは正道を歩んでこられた俳優、私はバラエティみたいな役者だから」と、これまで共演がなかった背景を自嘲ぎみに説明した。

 映画では、長年連れ添う夫婦役。夫婦円満の秘訣を聞かれた樹木は「2人で向き合おうとしないこと。向き合うから見えないことまで見える。うちは(夫の内田裕也と)向き合うから、電話していてもすさまじいことになってしまう」と苦笑い。

 またイベント後の囲み取材では、全身がんの状態について「悪いですよ。今は気が張っているから、瞬間芸みたいに(仕事を)やってるけど」と話しつつ、来月は仏カンヌ国際映画祭にも行くなどスケジュールはかなり先まで埋まっている。

 また、17日に座っている状態から前かがみに頭から転倒し、額の左側を強打していたことも明かし「一瞬、気絶したような状態になった」と振り返った。まだ残る痛々しいこぶの跡を見せながら「頭って重いのね。同時に首も痛めたから、その痛みで首が回らないの」と話し、首元に湿布をのぞかせていた。

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