“襲名取りやめ騒動”好の助、真打ち昇進披露パーティー…師匠・好楽「ワイドショーで取り上げてくれてしてやったり」

スポーツ報知
会見を行った(左から)ボナ植木、好の助、三遊亭好楽 九蔵襲名断念を意識したのかボナ植木の指は「9本」!?

 5月に真打ちに昇進する落語家・三遊亭好の助(35)の真打ち昇進披露パーティーが24日、東京・水天宮のロイヤルパークホテルで行われ約500人が門出を祝った。

 当初は師匠の三遊亭好楽(71)の前名である林家九蔵を3代目として襲名する予定だったが、林家正蔵サイドからクレームが入り取りやめ。名前を変えず「好の助改め林家九蔵改め三遊亭好の助」で真打ち昇進となった。

 パーティー前に行われた会見では、好の助は、師匠・好楽、父親のマジシャン「ナポレオンズ」ボナ植木(66)とともに出席。好楽は九蔵をめぐる騒動について「(九蔵を名乗って8代目・正蔵師匠から)何度も破門された。九蔵は大きな名前でも何でもない。でも海老名のおかみさん(海老名香葉子さん)に『三遊亭が林家を名乗るのはおかしいんじゃない』と言われた。もめ事のあった名前は良くないので…」と襲名断念の経緯を説明。「好の助が『九蔵をください』と言ったわけではない。あまりにも好きだった名前なので、私の勇み足です。(騒動で)全国のワイドショーで取り上げてくれてしてやったりという気持ちです」と弟子の知名度が上がったことで、“結果オーライ”だと話した。

 一方の好の助は「師匠が九蔵という名前を好きなのは知っていたので、『この野郎』とは思いましたけど…。今後、九蔵という名前を誰も継がなくなると思うと悔しい。近い将来師匠に九蔵を名乗ってもらって…」と本音をのぞかせながら、笑いに変えた。

 会見後は“お蔵入り”となった「3代目 林家九蔵」の後ろ幕とのぼりの前で記念撮影。騒動をどこまでも笑いに変えた師弟。

 披露パーティーには、三遊亭円楽を始め所属する5代目円楽一門会はもちろんのこと落語協会からは林家木久扇、林家木久蔵、林家三平らが、落語芸術協会からは桂米助、桂枝太郎ら、立川流からは立川ぜん馬ら、上方落語協会からは桂春蝶ら、会派を越えて参加、新真打ちの門出を祝った。

 騒動がおき、落語家仲間で支援の動きが広がっており「会ったことのない先輩、後輩も『兄さんの力になりたい』と言ってくれる人がいて、芸人はあたたかい人が多いなと感じました」と好の助は、周囲のサポートに感謝していた。

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