笑福亭仁智が7代目上方落語協会会長就任へ…桂文枝からバトン

スポーツ報知
大阪・天満天神繁昌亭で行われた、上方落語協会次期会長候補選出投票で、会長候補に選ばれた笑福亭仁智

 上方落語協会の次期会長候補選出選挙が26日、大阪・天満天神繁昌亭で行われ、笑福亭仁智(65)が選ばれた。5月末に開催される総会・理事会で、正式就任が承認される見込み。

 2003年から8期にわたって6代目会長を務めていた桂文枝(74)が「元気なうちに辞したい」と、勇退する意向を示したため、協会員270人が互選で投票(事前投票含む)。会場の繁昌亭には桂文珍(69)、桂米団治(59)、桂春団治(69)らが駆けつけた。総投票数は明かされなかったが、現副会長の仁智が7代目候補となった。

 仁智は「候補者が決まっただけですので」と話したが、「ただただ、たくさん(票を)入れていただきビックリ。大変でしょうね」と、仲間の期待を背負って就任を受け入れる意向。文枝からバトンを受け継ぐことに「長いことやっていただき、(協会を)大きくされ、盤石に近い状態。方向性、流れが大きく変わることはない」と“継承路線”を示した。文枝の名誉職就任の可能性は「その辺は噺家の肌感覚がありますから」と総会で諮る見込みだ。

 仁智は笑福亭仁鶴(81)の一番弟子。関係者によると、後輩の面倒見がよく、勉強家でバランス感覚に優れているという。仁鶴は体調不良のため自宅療養中だが「これから報告にお伺いするつもり」と仁智。笑福亭一門からの会長誕生は、6代目笑福亭松鶴(2代目会長、1968~77年)以来41年ぶりとなる。

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