役所広司、ハードボイルド映画「孤狼の血」で「少し牙が生え始めてきた」

スポーツ報知
作風とは真逆の明るい笑顔で観客に手を振る(左から)松坂桃李、役所広司、白石和彌監督

 映画「孤狼の血」(5月12日公開)の試写会が26日、大阪・梅田ブルク7で開かれ、主演俳優の役所広司(62)、松坂桃李(29)、白石和彌監督(43)が舞台あいさつに登壇した。

 柚月裕子さんの同名小説が原作。暴力団対策法成立以前の1988年の広島を舞台に、警察内の対立と暴力団の抗争を描く。かつての東映実録物を思わせる過激な描写が売りのハードボイルド作で「最近では珍しい、熱い、元気の出る映画ができました」と役所は自身満々。

 大阪の印象を聞かれると、主演映画「シャブ極道」(1996年)の撮影地とあって、「(広島の)呉もそうですが、こういう映画は大阪に似合うんですね」と笑顔。劇中では、怖くて奇抜なファッションの登場人物も多く「結構笑えるんです。大阪にはこういう方、結構たくさんいる気がします。ユーモアもちりばめられているので、ニヤニヤしながら見られると思います」と話し、笑いを誘った。

 白石監督が「実録ヤクザものを現代に取り戻したい」と情熱を注いだ意欲作。役所は「暴力団が登場する映画はなかなか作れなくなったけど、こういうジャンルを見てもらえると、今の若者たちも牙が生えてきて、男らしくなるのでは。僕も少し牙が生え始めてきた」とニヤリ。「でも、女性の方も安心して見てください」と笑顔でPRした。

 一方の松坂は「初めてこういう作品に参加させていただきましたが、僕らの世代からすると新鮮。至る所で、同年代に自慢しました」と新境地開拓について語った。

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