山口達也、契約解除…TOKIOは4人で活動「茨の道を歩むことに」

スポーツ報知
 

 ジャニーズ事務所は6日、報道各社にファクスを送付し、未成年への強制わいせつ容疑で書類送検され、起訴猶予処分となったTOKIO・山口達也(46)がメンバーに託した辞表を受理し、契約を解除すると発表した。山口はグループを脱退し、事務所も退社する。この日、ジャニー喜多川社長(86)とTOKIOのリーダー・城島茂(47)が協議。改めて山口の強い辞意を確認し、受け入れた。TOKIOは今後、4人で活動していくことになる。

 4月25日に事件が明るみに出てから11日。長期化も予想された山口の去就について事態が急転した。ジャニーズ事務所は山口の契約解除を発表し「無期限謹慎という曖昧な形ではなく、本人の強い意思でもある辞意を受け入れ、山口が一人の人間として自分と向き合う形をとらせるべきだと決断いたしました」と説明した。

 残された4人のメンバーも連名でコメントした。「誰のために何をすべきか、それだけを考え続けた日々でした」とし、「自分たちに変えられるものがあるとすれば、それは明日であり、目の前にあることからです。今一度TOKIOとして原点に戻り、それぞれが己と向き合い、誰のために、いったい何をするべきなのかをしっかりと考え、前を向いていきたいと思います」と未来を見つめた。

 今月2日、山口以外のメンバー4人が会見を開き、4月30日に全員で集まった際、辞表を手渡されたことを明かしていた。城島は5日のテレビ朝日系の番組で、辞表について「どう扱っていいのか、という気持ちがある」と複雑な胸中を語っていたが、6日に、山口本人が事務所とジャニー社長へ改めて強い辞意を表明。それを受けてメンバーから辞表を託された社長と城島が協議し、辞表の受け入れを決めた。

 山口は今年2月、泥酔した状態で女子高校生にキスするなどのわいせつ行為に及んだ。示談が成立し、起訴猶予処分になったとはいえ、被害女性は共演番組で知り合った未成年者。山口は4月26日に謝罪会見を開き、事務所は無期限謹慎処分としたが、断酒の意思を明確にしなかったことや復帰願望を口にしたことでグループ内外から批判が噴出した。松岡昌宏(41)が会見で「TOKIOが甘えの根源だとしたら、なくした方がいい」と涙ながらに発言。グループ解散か山口の契約解除か、というところまで追い込まれていた。

 山口は現在、両親と弟のサポートを受けながら入院生活を送っている状態で、当面は治療に専念するとみられる。事務所も「山口の籍は残りませんが、彼を長年育んできた立場として、未来を描けるまでを具体的に支援する」とサポートを約束。また「TOKIOを大人のグループとして尊重し、意思決定に強く関与させたことについて、さまざまなご批判もいただきましたが、今回の事件での意思決定と責任はすべて弊社にある」とした。

 TOKIOは今後4人で活動を継続するが、事務所は「彼らは『4人のTOKIOが必要とされるのか』という命題を背負い、茨(いばら)の道を歩むことになります」とした。来年にはデビュー25周年を迎えるTOKIOは、新たな局面を迎えようとしている。

 ◆山口 達也(やまぐち・たつや)1972年1月10日、埼玉県生まれ。46歳。94年にTOKIOのベーシストとして「LOVE YOU ONLY」でCDデビュー。同年NHK紅白歌合戦に初出場。2008年3月に元モデルの女性と結婚し、2人の男児をもうけたが、16年8月に離婚。俳優としてドラマ「夏!デパート物語」「部屋(うち)においでよ」に出演。日テレ系「おネエ★MANS」「魔女たちの22時」の司会を務めた。

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