アグネス・チャン、旭日小綬章受章を報告 亡き父に「親孝行できた」と涙ぐむ

スポーツ報知
都内で記者会見し、旭日小綬章(外国人叙勲)を受章した喜びを語ったアグネス・チャン

 国連児童基金(ユニセフ)アジア親善大使を務める歌手のアグネス・チャン(62)が10日、都内で記者会見し、旭日小綬章(外国人叙勲)の受章を報告した。

 午後に皇居で行われる授与式で着るドレス姿で登場し、「信じられない夢のような話で、身に余る思いです。光栄です」と喜びを語った。98年に日本ユニセフ協会の大使に任命され、16年からアジア親善大使に。世界各地の紛争・災害現場で子どもたちが置かれた惨状を伝えてきた。「20年間やってきましたが、時代とともに子供たちは紛争、貧困の犠牲になっています。毎日が勉強です」と語った。

 すでに夫や3人の子供、香港に住む母親(94)に受章を報告した。また、76年に芸能界を引退後、カナダ留学を後押しされた父(1977年死去)の墓前にも報告し、「父も喜んでくれたと思う。遅れたけど親孝行ができたかな」と涙ぐんだ。

 20年間で訪れた国は24か国に上る。一番印象に残る活動は2003年に訪問したイラク・バスク地方の子供病院で「放射線を浴びて末期がんで手術もできない子供がいて、抱っこしたいけど『触るだけで痛い』と言われた。無力さに襲われました」と振り返った。

 来月にはウクライナを訪問するという。今後に向けて「子供、女性、平和のため、どんな仕事もそこからそれないようにやっていきたい」と語った。

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