星由里子さん通夜で夫・清水正裕さん「宝物がなくなってしまった」

スポーツ報知
星由里子さんの通夜が営まれ、親族ら約50人が参列した

 16日に心房細動及び肺がんのため74歳で亡くなった女優・星由里子(本名・清水由里子)さんの通夜が19日、京都市内で営まれた。

 遺族の意向により親族、親しい知人のみ約50人が参列。取材に応じた夫の清水正裕さんによると、星さんは16日に病院で普通食のカレーライスを3口ほど食べた後、コンビニエンスストアで買ってあった大好物の杏仁豆腐も口にしたという。その後、午後10時頃に息苦しさを訴えたため、ベッドに正座させる形で清水さんが背中をさすった。15分ほどすると、星さんは「ありがとう。だいぶ楽になったわ」と話したが、その後も5分ほど同じようにしていたところ、突然後ろに倒れてきたという。

 その時にはすでに意識はなく、駆けつけた医師の懸命な処置も届かず、そのまま旅立ってしまったという。「それが最期の言葉でした。ほとんど苦しまなかったことが救いです。病気の苦しみを全部忘れたような穏やかな顔です」と清水さんは話した。

 1990年に星さんと結婚。「2人とも再婚同士なんですが、(星さんが)山田五十鈴先生の『香華』(88年)という舞台に出演したのをきっかけに、私よりも先におふくろと仲良くなった。おふくろは98歳で存命なんですが、『夫婦げんかをしたら家を出ていくのはあなたよ』と言われていたくらい、よく世話をしてくれた」と感謝した。「世間では大女優といわれますが、掃除やご飯、私やおふくろの世話と、本当によくしてくれた。気さくで心優しい、いい人間でした。私にとって星は宝です。宝物がなくなってしまった」と寂しさをにじませた。

 20日に葬儀・告別式が営まれ、後日、お別れの会が行われる。

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