元ラグビー日本代表・天野義久「西郷どん」にトライ

スポーツ報知
現在も週2回のトレーニングは欠かさないという天野義久(カメラ・小泉 洋樹)

 元ラグビー日本代表で俳優の天野義久(45)がNHK大河ドラマ「西郷どん」(日曜・後8時)に出演することが27日、分かった。島津久光の家臣・中山尚之助役で6月3日から登場する。大河出演は2010年に「龍馬伝」で俳優デビューして以来2度目。8年ぶりの“凱旋”に「本当に光栄でありがたいこと。成長したところを見せたい」と意気込んだ。

 37歳で芸能界に飛び込んで8年。昨年はTBS系「陸王」にレギュラー出演するなど、ラガーマン時代に負けない努力で蓄えた実力を、大河で爆発させる。4月に撮影をスタートしたが「(8年前は)大河の偉大さが認識できてないまま飛び込んだ。今回は龍馬伝と同じ幕末が舞台ですし、経験を積んで迎えられたので、違う景色を見られたと思う」と手応えをつかんだ。

 演じる中山尚之助は島津久光(青木崇高)の家臣・四天王の1人で、西郷隆盛(鈴木亮平)とは対立する。「クラスに1人はいるような嫌われ者をイメージして、腹の底から(西郷が)嫌いなんだと思いこんでやりました」と振り返った。

 所属事務所の先輩で、プライベートでも親しい渡辺謙(58)が島津斉彬を好演したことも話題を呼んだが、現場で会った渡辺からは「全力でぶつかっていけ」と激励された。渡辺は天野を高く評価しており、「天野、鈴木と俺が作った西郷どんの土台を、全部ぶち壊してみろ!」と熱いメッセージを寄せた。

 今作が節目の10作目。一方で、スポーツ関連事業の経営者としても活躍中だ。多忙な“二刀流”の日々を送るが「ゆくゆくは役者一本でやれれば。ラグビーは成果が数字で表せるけど、演技は正解がわからない。でも、いつかは謙さんのようなところに行きたいと思って頑張ってます」。まだまだトライを取り続けて行く。

 ◆ラグビーW杯「携わりたい」

 天野は日本で開催される19年のラグビーW杯日本大会について「ぜひ携わりたい。なんでもやります」と猛アピールした。「自分のベースを作ってくれた競技なので、魅力のある大会になってほしい。なにより1人でも多くの人に知ってほしいです」とラグビー愛を語った。

 ◆天野 義久(あまの・よしひさ)1972年11月22日、東京都生まれ。45歳。ラグビーでは国学院久我山高で全国大会ベスト8。明大では主にフランカーとして大学選手権2度の優勝に貢献した。卒業後はサントリーで活躍。日本代表、7人制日本代表などを経験。2010年に俳優デビュー。11年に「セカンドバージン」で映画初出演。183センチ、86キロ。血液型O。

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