修造の娘・松岡恵さんに宝塚ファン殺到…超異例の個別対応“新伝説”スター性証明

スポーツ報知
着物姿で募金を呼び掛けた松岡恵さん

 タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市、小林公一校長)の生徒による恒例行事「すみれ募金」が27日、兵庫・宝塚大劇場前で行われ、本科生・予科生の計80人が参加した。元プロテニス選手でタレントの松岡修造(50)の長女・恵さんも寄付を呼びかけたが、記念撮影を希望するファンが殺到したため、主催者側が、数分だけ“個別対応”に切り替える超異例の場面もあるなど、早くもスター性を証明した。

 今年で55回目の実施となる音楽学校の恒例行事で、“新伝説”が誕生した。

 「すみれ募金」は、小児がんなど医療的ケアが必要な子どもたちが、家族とともに自宅にいるような環境で治療を受けることができる施設「チャイルド・ケモ・ハウス」の運営などに協力するため、タカラジェンヌの卵が協力を求めるもの。生徒は色とりどりの着物姿で「当たり前の生活を諦めることがないよう、ご支援、ご協力をお願いします!」と呼びかけた。

 寄付に応じたファンには生徒が花の種を贈り、求められれば記念撮影にも応じる。このため、熱心なファンの間では入団前のスター候補生にアプローチできる“青田買い”の場にもなっており、恵さんのもとに続々、ファンが押し寄せた。

 募金活動は2部構成で、予科生による呼びかけが終わった後、上級生の本科生40人が、5人ずつ8班に分かれて劇場前に登場した。しかし、恵さんが並ぶ予定だった一帯はファンに“予測”され、すでにすし詰め状態。主催者側は混雑を避けようと急きょ、より広めの場所に変更した。黒に白ゆりのシックな着物を着た恵さんは、大劇場のウェルカムボード前で募金箱を手に寄付を呼びかけると、そこにファンが大移動。一瞬で黒山の人だかりとなった。

 将棋倒しになる危険性もあるため、主催者側は恵さんを劇場ゲートの片隅に1人だけ“隔離”。ファンと個別対応をさせる超異例の処置を施したが、恵さんは笑顔で交流を楽しんだ。

 会場には“恵さん効果”もあってか例年より多い約3000人が訪れた。炎天下の熱気あふれる光景に、会場に駆けつけた元テレビ東京アナウンサーの母・惠美子さん(52)は「きょうは遠くから見守っています。写真は撮れませんね」と、仕方なしの表情。卒業、入団まであと約10か月。男役を目指して修行中のまな娘に「本科生になって、たくましくなったと思います」と柔らかな笑みを浮かべた。

 ◆宝塚音楽学校・本科生の今後 
 ▼6月 前期中間試験。
 ▼7月 修学旅行(北海道が恒例)。
 ▼夏休み “宿題”は歌劇団入団後の希望芸名の提出。尊敬する人物や憧れのスターの名前の文字を使うことが多いが、先輩の芸名と重複するなど紛らわしいケースは却下される場合もあるため、複数提出。
 ▼9月 前期末試験。
 ▼年明け 卒業試験があり、歌劇団生徒からメイク術を学ぶ化粧講習を受け、翌2月に2年間の集大成の文化祭(宝塚バウホール)の舞台に立つ。
 ▼3月 卒業、入団し、4月に初舞台を踏む予定。

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