海老蔵の長男・勸玄くんが昼夜両演目に異例の挑戦…麻央さん死去から1年、成長見せる

スポーツ報知
篠山紀信氏撮影による「三國無雙瓢箪久」での市川海老蔵と堀越勸玄くん

 歌舞伎俳優・市川海老蔵(40)の長男・堀越勸玄(かんげん)くん(5)が、東京・歌舞伎座「七月大歌舞伎」で昼夜の両演目に出演することが31日、分かった。正式な初舞台前に複数の“大役”挑戦は極めて異例。4月に「歌舞伎の道に進みたい」と宣言した後、初めての舞台となるだけに、大きな注目を集めそうだ。

 7月は成田屋ゆかりの演目が並ぶ。昼の部「三國無雙瓢箪久(さんごくむそうひさごのめでたや)」、夜の部「源氏物語」を上演。海老蔵が、11代目市川團十郎が演じた羽柴秀吉にふんする「三國―」で、勸玄くんは三法師役。同役は海老蔵の父・12代目團十郎が堀越夏雄の本名で初舞台を踏んだ役だ。「源氏物語」では海老蔵が当たり役、光源氏。勸玄くんは幼少期の「光の君」を演じる。

 先日、篠山紀信氏(77)の撮影によるポスター撮りを終えたばかり。海老蔵は「5歳とはいえ日々の成長は感慨深い思い。心配もあるが本人はやる気です。無事に1か月勤めてくれるよう準備していきたい」と話す。そして勸玄くんも「緊張しました。楽しかった。頑張りますので見にきてください」と、しっかりコメントした。

 幼いながらも、4月には市川宗家ゆかりの千葉・成田山新勝寺で「歌舞伎の道に進みたいと思います」と成田屋の跡を継ぐ意志を、大勢の人の前で堂々と伝えた。海老蔵の妻、麻央さん(享年34)が旅立ったのが昨年6月22日。悲しみ癒えぬ中、勸玄くんは海老蔵と昨年7月に歌舞伎座で最年少宙乗りにも挑んだ。7月公演はあれからちょうど1年ぶりの舞台。成長した5歳の“雄姿”を見せてくれそうだ。

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