Jリーグより役者の道選んだ勝矢“攻めの演技”で名バイプレーヤーに

スポーツ報知
映画「50回目のファーストキス」に出演する勝矢

 先週末の邦画興収ランキング1位を獲得した映画「50回目のファーストキス」(福田雄一監督)で、主人公(山田孝之)が働く旅行会社の陽気な社長を好演する俳優の勝矢(43)が、個性派バイプレーヤーとして注目を集めている。このほどスポーツ報知の取材に応じ、素顔に迫った。

 04年の米映画が原案のラブコメディーだが、勝矢が演じる役は唯一原案にないキャラクター。自らアドリブを入れるなど攻めの姿勢を貫き、「孝之も『大変じゃないシーンと思ってたら、面白いシーンになった』と言って、いろいろ足してくれて相乗効果で上がっていった」と胸を張る。

 体格の良さが目立つが、学生時代の夢は「サッカー選手」という。「イメージないと思いますが、マツダ自動車のサッカー選手でした」と照れ笑い。Jリーグのサンフレッチェ広島に入る夢もあったが、サッカーは諦めて23歳から役者の道へ。「エキストラで余計なことをしゃべり、『お前は後ろに下がっていろ』とか言われた」。長い下積みを経験したが、演技本を読むなど努力を続け、声が掛かるように。「孤狼の血」(公開中、白石和彌監督)で凶暴な暴力団員・通称「関取」も熱演した。「『バイプレイヤーズ』(大杉漣さんら名脇役が出演したテレビ東京系連続ドラマ)に出られるようなバイプレーヤーになりたい」。遅咲き俳優が大輪を咲かすのは、まもなくだ。(水野 佑紀)

 ◆勝矢(かつや) 1975年5月8日、兵庫県生まれ。43歳。2011年映画「あしたのジョー」でマンモス西役に抜てき。映画「テルマエ・ロマエ」シリーズでは古代ローマ人役、14年フジテレビ系「HERO」の警備員役で出演。舞台、独弾流GARAGARADON主宰。身長183センチ。B125・W115・H110センチ。

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