【ディズニー報知】月刊「ディズニーファン」太田美千子編集長に聞く…TDR「クロニクル35年史」発売

スポーツ報知
「東京ディズニーリゾート クロニクル35年史」を紹介する「ディズニーファン」太田美千子編集長

 今年35周年を迎えた東京ディズニーリゾート(TDR)史の決定版「東京ディズニーリゾート クロニクル35年史」(講談社、2500円+税)が刊行された。35年間のキャラクター、グッズ、アトラクションの歴史を月刊誌「ディズニーファン」(毎月25日発売)の編集部がまとめた決定版。同誌の太田美千子編集長(42)に直撃インタビューした。

 ―編集長が感じた35周年の見どころは?

 「『東京ディズニーリゾート クロニクル35年史』(以下クロニクル)の巻頭ピンナップでも紹介していますが、TDLワールドバザールのメインストリートが光と音楽、映像で演出される『セレブレーションストリート』になったことに感動しました。まさに、全身がディズニーの夢と魔法の世界に包まれるここでしか味わえない体験だと思います。パークのエントランスを入って、だれもがまずはじめに通り抜けるワールドバザールでこのような演出が行われたのは初めてのことで、史上最大の祝祭にふさわしいプログラムだと思います」

 ―七夕にも歴史がある。

 「七夕を題材にしたプログラムが、パークで初めて開催されたのは、1997年のTDLの『ディズニー・スターフェスティバル』。『クロニクル』では、当時の写真も掲載しています。月刊『ディズニーファン』本誌のほうで詳しく紹介しているのですが、TDLのグリーティングパレードでは、彦星と織姫に扮したミッキーとミニーが人力車に乗って登場したり、ゲストとの距離が近いのがうれしいですね。TDSのグリーティングショーでは、TDSでしか会えないダッフィーたちも船でやってきます。ちなみに、TDSで初めて七夕のプログラムが行われたのは2014年。そのときの様子も『クロニクル』で紹介しています」

 ―35年間での思い出は?

 「私がディズニーファン編集部で取材担当した中では、2013年のTDR30周年“ザ・ハピネス・イヤー”の取材でしょうか。そのほか、スペシャルイベントで特に印象に残っているのは、2009年TDS初の『ディズニー・ハロウィーン』です。仮面舞踏会のストーリーが繰り広げられたメインショー『ミステリアス・マスカレード』は今でもディズニーファンの間で高い人気を誇りますが、私も、ふと気づくとあの音楽が頭に流れている…なんてこともあります。異国情緒あふれるハロウィーンというテーマでしたが、この年はTDSで初めてのハロウィーンということもあって、TDLとは趣の異なる世界観がどう表現されるのだろうと期待していました。ショーはその高い期待をさらに上回り、一気に物語に引き込まれました。テーマをリアルに体感して楽しめる、パークの魅力のすごさを感じたイベントです」

 ―グッズの変遷にもこだわっている。

 「『クロニクル』は、ページをめくるたびに、1983年からの思い出がよみがえる本ですが、ディズニーファン編集部ならではのコラム『思い出グッズ』も、ぜひご覧いただきたいです。今も昔も、パークに来たらお土産グッズは必須ですよね。私は愛知県出身で、子供のころはパークに頻繁に行けなかったので、親戚や友達からもらったTDLのおみやげがとても嬉しかったのをよく覚えています。『クロニクル』では、周年ごとの思い出グッズをいくつか載せているのですが、携帯電話がまだ普及していない当時の人気アイテム、テレホンカードというのも、今見ると懐かしいです」

 ◆太田 美千子(おおた・みちこ) 1976年1月11日、愛知県岡崎市生まれ。岡崎高校から東大文学部卒。1998年、講談社入社。女性誌「FRaU」、「Style」編集部を経て、2008年10から、月刊「ディズニーファン」編集部。16年2月から4代目編集長。好きなディズニーキャラクターはランプの魔人ジーニー。

芸能

×