リリー・フランキーぶっちゃけ「本当に大ヒットしている映画の大ヒットイベント出たのは初めて」

スポーツ報知
映画「万引き家族」のヒット御礼舞台あいさつに出席した(後列左から)是枝裕和監督、山田裕貴、リリー・フランキー、高良健吾(前列左から)城桧吏、佐々木みゆ

 第71回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した映画「万引き家族」のヒット御礼舞台あいさつが14日、東京・TOHOシネマズ六本木で行われ、是枝裕和監督(56)、リリー・フランキー(54)、高良健吾(30)、山田裕貴(27)、城桧吏(じょう・かいり、11)、佐々木みゆ(6)が出席した。

 8日に公開され、7日間で興行収入12億円、観客動員100万人を突破した。

 リリーは「本当に映画が大ヒットしている『大ヒットイベント』に参加したことないので、こんな形で壇上に立てるのは意外です」と、いつもながらもぶっちゃけトーク。「パルムドールを獲ったのは意外じゃないけど、大ヒットは意外です」

 高良は「ずっと追いかけてきた是枝監督の現場に参加できてうれしかった。お客さんも入って嬉しいです」と感謝。山田も「パルムドールはめちゃくちゃうれしかったです。少しでも携わらせていただいたことが幸せで宝物です」と振り返った。

 子役の2人には、リリーから「『別に』と言って指令」の耳打ちがあったが、城は「素敵な映画をご覧ください」、佐々木も「今日は来てくれてありがとう」と大人の対応だった。

 是枝監督は「作っている時は長く細く見てもらえるように、とリリーさんとも話していましたけど、こんなに大きく成長するとは思ってなかったです。嬉しいやら戸惑っているやら、不思議な気持ちです」と素直な思いを吐露。パルムドールを獲って変化したことは「タクシーで声を掛けられるのは3回ありました」とテレ笑いした。

 パルムドールの吉報について高良が「自分が携わったこともありますけど、日本映画が獲れたことも嬉しかったです。評価されたことがめちゃくちゃうれしいんですけど、ちょっとした悔しさがあって、それは(感情として)面白かった」と語れば、山田も「とても嬉しくて、でも、もうちょっとガッツリ出たかったような悔しい気持ちもちょっとありました」と同調した。

 17日が「父の日」だけに、父親役のリリーに城が手紙を読むコーナーも。

 「リリーお父さん、撮影でもカンヌでも会う度にいつも優しくしてくれてありがとうございます。撮影中、寒い時にカイロで温めてくれたり、ボクのことを笑わせてくれたり、いつも気にかけてくれてとてもうれしかったです。もう一人の優しいお父さんが出来たみたいでいつも現場に行くのが楽しみでした。大好きな家族のいた、あの家に戻りたいといつも思っています。リリーお父さんのように、オシャレで優しくて演技の上手な俳優さんになることがボクの夢です。リリーお父さん、大好きです」

 リリーは「ジーンとしました。でも、俺がお年玉50万円あげたことを書いてないな」とジョークで切り返したが、さすがに鼻をすすっていた。佐々木にも「樹木希林さんみたいに不動産をたくさん持ってる女優さんになりたい、って言ってたよね」と冗談を言うと「やーめーてーくーだーさいー」と本当の娘のようにリアクションされていた。

 ◆「万引き家族」 東京の下町が舞台。治(リリー)、信代(安藤サクラ)夫婦と息子の祥太(城)、信代の妹の亜紀(松岡茉優)は、古い平屋の家主である初枝(樹木希林)の年金を目当てに暮らしていた。足りないお金は万引きなど軽犯罪で稼いだ。ある日、治が近所の団地の廊下で震えていた、幼い少女・ゆり(佐々木)を連れて帰り、信代は自分の娘として育てることを決意する。

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