広瀬アリス、刺激の初海外映画祭 中国映画出演を熱望「アクションをやりたい」

スポーツ報知
イベント後、100人以上の現地ファンに囲まれた広瀬アリス(中央の黒いドレス)

 【上海(中国)17日=水野佑紀】映画「食べる女」(9月下旬公開予定、生野慈朗監督)が、「第21回上海国際映画祭」(25日まで)のGALA部門で上映され、女優の広瀬アリス(23)が舞台あいさつを行った。アジア圏最大規模の映画の祭典に刺激を受けたアリスは、中国映画について「とても興味がある。アクションをやりたい」と出演を熱望。初の海外映画祭参加で、世界への飛躍を誓った。

 自身初の海外映画祭の舞台に登壇したアリスは「ニーハオ! ウォーシー ゴワンライ アイリースー(こんにちは。私は広瀬アリスです)」と中国語であいさつ。2000人の観客からは大歓声が沸き起こった。

 チケットは5分で完売する人気となった。舞台あいさつ終了後、アリスの元へ現地ファン100人以上が殺到。4人のボディーガードに囲まれて降壇したが、もみくちゃとなり、会場は一時騒然となった。ところが、当の本人は「(13日に最終回を迎えた連続ドラマ)『正義のセ』、面白かったよって言われた」と大喜び。「スーパースターになった気分! 人生で一番囲まれた」と、はつらつした笑顔を浮かべた。

 8人の女性の「食」と「恋愛」を描く今作は、注目7作品が上映される「GALA部門」に出品された。アリスは、さみしさから酒と愛情に溺れる女性を演じ、「一番共感しやすい役。老若男女、共感して見ていただけたら」。約50品のおいしそうな料理が登場するのも魅力の一つ。自身も劇中に登場する「卵かけご飯」のとりこになったようで、「TKG(卵かけご飯)用のだしを買って、3日に1回食べている」と明かした。

 中国を訪れるのは初めて。上映前には中華料理にも舌鼓を打った。「肉とカボチャの入ったスープ。温かくて、おいしかった」としみじみ。「小籠包(しょうろんぽう)のカニみそ味が気になる」「エビチリは頼むと思う」と声を弾ませた。

 上海の映画ファンの熱気を肌で感じた。今作はあくまでメインキャストの一人のため、「(同映画祭に)ひと回り自分が大きくなって戻って来られたらいいな」と意気込んだ。「アクションをやりたい」と中国映画への出演も夢見る。さらに他の海外映画祭にも興味を示し、その土地土地のおいしいものを食べたいという。「それはもう鉄板。行ったら絶対その国のおいしいもの、食べたいですよね。食べられなかったら、怒っちゃう(笑い)」と笑い飛ばした。アリスが世界の映画祭とグルメを食べ尽くす。

 ◆「食べる女」 脚本家・小説家の筒井ともみさんの短編小説集を実写化。年齢や職業が全く違う8人の女性たちの日常を通し、「食」と「性」のあり方を描く。主演は小泉今日子。他に、アリス、沢尻エリカ(32)、前田敦子(26)、山田優(33)、壇蜜(37)、シャーロット・ケイト・フォックス(32)、鈴木京香と主役級の女優陣が出演する。

 ◆上海国際映画祭 1993年にスタート。当初は隔年開催だったが、2002年から、毎年6月に中国・上海で行われる。国内外約500作品が上映され、アジア圏最大規模の映画祭。2015年、東京国際映画祭と協力連携を開始。16年、コンペ部門に出品された、映画「団地」(阪本順治監督)で藤山直美(59)が最優秀女優賞に輝いた。

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