浅野忠信の長男・佐藤緋美が俳優デビュー 演技経験なしもいきなり舞台初主演

スポーツ報知
がむしゃらに初舞台初主演に挑む佐藤緋美(カメラ・小泉 洋樹)

 1995年に結婚し、2009年に離婚した俳優の浅野忠信(44)、歌手のCHARA(50)の長男で、モデルの佐藤緋美(ひみ、18)が俳優デビューすることが21日、分かった。10月7日開幕の舞台「書を捨てよ町へ出よう」(作・寺山修司、東京・東京芸術劇場シアターイーストほか)にいきなり初主演で挑む。

 母譲りの目力の強さと、デビュー当時の父のような純朴な雰囲気を漂わせる佐藤。中学・高校時代をインターナショナルスクールで過ごし、昨秋、1年間の豪・シドニー留学から帰国。モデルとして芸能活動を始めていた。

 マネジャーから今作のオーディションの話を聞き、受験を決意。「以前から興味を持っていた分野。誰にも相談せず、受けようと決めました。お父さんの影響もあったし、やるなら今しかないと思っていた」。演技経験はほとんどないが、人生初のオーディションで大役をつかみ取った。

 万引き常習犯の祖母、無職の父、引きこもりの妹と廃虚のような貧乏長屋で生活する主人公の「私」を描いた同作。演出の藤田貴大氏からは「むき出しだったから」と抜てきの理由を告げられたという。「『今の緋美でやりたい。あまり考えすぎないでいい』と言われました。普通に緊張するだろうけど、緊張しながらも、普段どおりに頑張ってやりたい」と意気込んだ。

 浅野からは「よかったね。見に行くよ~」と祝福されたそうだが「言葉はそれだけ」と苦笑い。それでも俳優だけでなく、音楽、ファッションブランドのプロデュースなどさまざまな分野で活躍する父には「大変だろうけど、どれも楽しそうにやっている。すごい役者さんだと思う」と尊敬の念を抱いている。

 CHARAからは「頑張ってね!」と激励を受けた。母の影響でドラム、ギター、ピアノをこなし「音楽も俳優もどっちもやっていきたい」。母も映画「スワロウテイル」(96年、岩井俊二監督)に主演しており、両親ともに俳優、音楽で才能を発揮してきた。「プレッシャーはないです。最終的には自分は自分だと思うから」。両親もこなした二刀流の夢へ、大きな第一歩を踏み出す。

 ◆佐藤 緋美(さとう・ひみ)1999年12月19日、東京都生まれ。18歳。幼少期から音楽に触れて過ごし、2013年のCHARAのアルバム「JEWEL」収録曲「世界」にドラムとして参加。17年4月、浅野とラフォーレ原宿のキャンペーンモデル。趣味はバスケットボール。身長173センチ。姉はモデルで女優のSUMIRE。

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