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紅白リハで取材に応じる歌手が年々減少 生の声を届けたい…で感じた“和田ロス”

2017年1月6日16時0分  スポーツ報知
  • 2014年の第65回NHK紅白歌合戦で、大トリを務めた松田聖子(右)のもとへ駆け寄る和田アキ子

 SMAPロスも去ることながら、記者の間では、和田ロスも、だ―。

 昨年の紅白歌合戦。女性歌手最多、39回の出場歴を誇る和田アキ子の姿はかなわなかった。

 芸能界のご意見番として歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで、度々、SNS上で話題になり、賛否両論を呼ぶが、いないのは正直寂しい…、というか物足りない。

 なぜなら、リハーサル期間に取材に応じてくれるアーティストの数が年々減少しているから。初出場組をのぞき、20代、30代と若い世代ほど、その傾向は顕著だ。自らの言葉で発信するSNSを持ち、ファンに向けて直接伝えられるツールがあるから理解できるが、それでも、だ。年の瀬に下世話な話をするつもりはなく、できる限り生の声を聞いて届けたい。

 大御所の歌手は毎年、必ず真摯(しんし)に対応してくれ、こちらも頭が上がらない。46回出場の五木ひろしは「40数年間、応援してくれる方々のおかげです。1年間のありがとう、を込めて歌いたい。(50回出場に向けて)大きなことは言えないが、1年1年積み重ねていくだけ」と重みのある言葉。紅組のトリを務めた石川さゆりは、10回目の「天城越え」の歌唱。昨年4月に故郷・熊本が震災に見舞われただけに「歌、音楽を通して、皆さんが少しでも元気になってもらえれば。曲を聴いていろいろな思いで(乗り)越えてほしい」と語った。

 生の声には重みがある―、と改めて感じた。世代によって「紅白」に対する捉え方が変わっているのは事実。ただ、限られた時間の中で、作り手も歌い手も全身全霊を注ぐ―、その姿は変わっていない。それが伝わるからこそ、いまだに視聴率40%以上のお化け番組になっているんだと思う。

 ちなみに、来年、和田は芸能生活50周年を迎える。年の瀬のステージで再び、パワフルな歌声を聴きたい。ただただ奮起を願うばかりだ。(記者コラム)

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