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乃木坂・秋元真夏が「もう1人」の座をつかんだ、記者も驚いたトーク力

2017年11月13日17時31分  スポーツ報知
  • 10月27日のイベントに登場した、乃木坂46の秋元真夏

 芸能担当としてアイドルを取材することが多い。学生時代から聴いていたハロプロ系や、社会人になって台頭してきたAKB系など。毎週のようにグループを取材している。

 とはいえ、芸能紙面は基本的に2ページ。もちろん節目の大きなイベントの時は記事も大きくなるが、そんな時ばかりではない。彼女らの新曲発売イベントなど、大きい記事にならなそうな地道な活動も取材している。

 どのユニットもたいていは10人前後。となると短い記事の際、入るコメントはリーダー1人分と、もう1人入るかどうか。その「もう1人」が勝負になる。彼女ら全員の元気いっぱいな言葉をノートに書き留めながら取捨選択する。メモを見返して「これを言った時は楽しそうに表情だったなあ…」なんて回想すると、どこか罪悪感も感じながらキーボードをたたく。

 そんな日々を過ごすうちに、いつも決まったメンバーが「もう1人」に残っていることに気付いた。例えば乃木坂46の秋元真夏(24)。ペットに対する愛情を語るイベントで、中心メンバーの白石麻衣(25)が「もし私がペットを飼ったら、ほめる時はほめて、叱るはきちんと叱りますよ」と話した。すると、少し後のコーナーで司会者が「誰のペットになりたいか?」と質問した時に秋元が「白石さんのペットになりたい。アメとムチを浴びたいです」と答えたのだ。その後、他のメンバーもそれぞれかわいらしいトークを繰り広げた。

 さて、原稿を書く時になり、中心メンバー・白石のコメントを書きながら「この後、原稿をどう続けようかな…」と考えてノートをめくると、そこにピッタリと当てはまるような秋元の言葉が目に入った。すごいと思った。

 きちんと中心メンバーの話を聞いて、記者が書く記事をイメージする。そして記者が書きやすいためには、どういう話が適しているかまで考えているのだ。酒席の時、レコード会社の関係者に聞いてみると「アイドルの中には自分が言いたいことだけを話す子もいる。でも秋元は自分の役割をきちんと考えて、待ち時間に準備する。彼女のトーク力はグループ随一」と教えてくれた。

 よくよく考えると、会議や飲み会でいきなりスピーチを振られると、しどろもどろになる私。塾の講師をやっていた頃は、授業にも合間の雑談にも万全に準備していたことを思い出す。一回り以上年下のアイドルから当たり前のことを教わるなど、40歳手前にして日々是勉強の気分を味わっている。(記者コラム・文化社会部 浦本将樹)

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