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セクハラ疑惑の“麿”登坂アナ、突然の降板!フジの「身体検査」は機能していたのか?

2018年1月26日12時0分  スポーツ報知
  • 東京・台場のフジテレビ本社

 26日、都内でフジテレビ・宮内正喜社長(73)の定例会見が行われる。この会見、あらゆる意味で注目度抜群の会見となる。

 まずは「秋元アナ問題」。10日発売の「週刊文春」で「BSフジLIVEプライムニュース」「ワイドナショー」を担当していた同局の秋元優里アナウンサー(34)と同局の40代プロデューサーとのW不倫疑惑が報じられた。秋元アナは2年前にも同じ男性との不倫疑惑が浮上。職場結婚した同局の生田竜聖アナ(29)との離婚協議中に再び浮上したスキャンダルに当面の間、全番組の出演見合わせとなった。

 4月にも大幅な人事異動を予定しているとされるフジ。秋元アナ、そしてお相手のプロデューサーの処遇はどうなるのか? これは聞かざるを得ない。

 もう一つは「麿問題」。今度は25日発売の「週刊文春」がNHKから鳴り物入りで移籍し、4月から夕方の大型ニュース番組のキャスター就任が決まっている“麿”こと登坂淳一アナウンサー(46)のセクハラ疑惑を報じた。

 NHK札幌放送局在籍時の2011年、酒席で契約キャスターの女性の体を触るなどのセクハラ行為を行ったという内容だった。

 登坂アナの古巣・NHKの木田幸紀放送総局長は24日の定例会見で11日に同局を退局、ホリプロ所属となった同アナについて、「残念ながら話せることはありません。すでに退職されている方に関して、僕の方から話せることはないです」とだけ答えたが、事実なら非常に悪質なセクハラとしか言いようがない内容。こうした疑惑が浮上するだけでも、看板ニュース番組のキャスターにはふさわしくないという見方も浮上している。

 なぜ、フジにこうしたスキャンダルが続出するのか。取材先で席を並べた、あるテレビ局関係者は「自分の局なら絶対にあり得ない。女子アナにしろ契約キャスターにしろ、番組の顔であり、局にとっては商品。秋元アナの場合、その大事な商品に制作サイドの人間が手を出した形。登坂アナにしろ、事前の“身体検査”をしなかったのか? 大いに疑問が残ります」と、本気で怒りながら話した。

 そう、入閣適齢期となった政治家などに就任後に蒸し返されそうな女性・金銭関係などのスキャンダルの種がないか、事前に調べておくことを意味する言葉「身体検査」。フジは16年3月にも夜のニュース番組「ユアタイム~あなたの時間~」(当時)のメインキャスターに起用予定だったショーンK氏(49)の学歴詐称が発覚。放送開始直前に降板している。

 その際もささやかれた「身体検査」の甘さが今回も繰り返されたのか。そもそも報道機関として鋭敏な取材力を持つフジの報道記者たちが登坂アナの7年前のスキャンダルをつかんでいなかったのか? それとも事実ではないと判断したのか? これも社長会見で聞かざるを得ない。

 4か月前の強い決意の言葉を覚えているからこそ、現在のフジの“逆境”が不思議に思える。

 昨年9月、フジの番組改編会見で立木洋之編成部長の口から飛び出したのが「今、フジは完全に非常事態です」という危機感にあふれた言葉だった。同部長は席上、視聴率の伸び悩みを根本的な原因とした4年間で営業利益が約4分の1に減少という企業としての大ピンチに10月クールの改編率29・8%という大規模改編を発表。その上で「今の非常時に置いて、何をするかということが大事なのです」と悲壮な表情で明かした。

 その言葉通り、その後、フジは数字が伸び悩む看板番組の“整理”に次々と着手。「めちゃ×2イケてるッ!」(土曜・後8時)、「とんねるずのみなさんのおかげでした」(木曜・後9時)、「おじゃMAP!!」(水曜・後7時)―。これら長年、人気を集めてきた看板バラエティー番組が3月、一斉に姿を消す。

 昨年7月に就任した宮内社長は12月の定例会見で「とにかく視聴率を上げて業績を回復するのがミッション。就任早々から非常事態という宣言を自らしまして、人事異動、タイムテーブルの改革と短期間でできたと思います」と振り返った上で、「次の改編、その次の改編と少しでも視聴率が上がり、業績回復につなげなければいけない」と宣言。4月の大規模改編を予告していた。

 「リブート(再起動)」をスローガンに大規模な番組改編、人事異動と様々な社内改革に取り組んでいるフジ。しかし、最も大事な一線の社員たちの士気はどうなっているのか。「非常時」の下での秋元アナと男性プロデューサーの行動を見ていると、どうしても疑問がわいてきてしまう。

 と、この記事をアップしてから2時間後の午後2時、ホリプロは登坂アナの出演辞退を発表した。

 「報道内容については、身に覚えのないことも多く、困惑するような内容で非常に残念ではありますが、大事な新番組を傷つけることは本意でなく、自ら身を引く潔さも大切と思い至るようになりました」とコメントした登坂アナ。その胸には今、どんな思いが去来しているのだろう…。そんなことを思いながら、フジの社長会見に、さあ行こう。(記者コラム・中村 健吾)

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