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ガンダムのパイロットに憧れて声優に“代替わり”声優たちのガンダム愛

2018年4月24日16時0分  スポーツ報知
  • (C)創通・サンライズ

 1979年の第1作のテレビ放送以来、アニメ史上に燦然(さんぜん)と輝くロボットアニメの金字塔「機動戦士ガンダム」。これまでに50を超えるアニメ作品が生み出され、11月には劇場版最新作「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」が公開予定と、ガンダムワールドの広がりはとどまることを知らない。いわゆる「ファーストガンダム」世代の記者が近年注目しているのが、ファーストの“前史”を描く「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」だ。

 「THE ORIGIN」は、ファーストガンダムでキャラクターデザイン、作画監督を務めた安彦良和氏が新たな視点でファーストの世界を再構築し、2001年から11年にかけて連載した漫画作品だ。同氏が総監督となり15年からアニメ化がスタート。アニメは5月5日公開の第6話「誕生 赤い彗星」でクライマックスを迎える。

 記者は昨年から「THE ORIGIN」を特集したタブロイド新聞の制作を担当し、主な出演声優を取材してきた。「THE ORIGIN」にはシャア・アズナブル役の池田秀一、アムロ・レイ役の古谷徹、ギレン・ザビ役の銀河万丈、カイ・シデン役の古川登志夫の4人の“レジェンド声優”はファーストから変わらず出演しているが、その他のキャラクターはオーディションで選ばれた実力派声優が演じている。取材していて特に印象深かったのが“代替わり”の声優たち。

 キシリア・ザビ役の渡辺明乃は「(出演声優は)それこそ『本当にガンダムが大好きすぎて』っていう方や、『(ガンダムに)出られるなんて』と感激している方ばかり。私にとってもこれから先のキャリアのスタートでもある」と感慨深げだった。「(出演が決まって)同業者(声優仲間)からはすごいうらやましがられます」というフラウ・ボウ役の福圓(ふくえん)美里は「『ガンダムに乗りたくて声優になった』っていう男性声優の方は山のようにいますからね」と明かした。

 ガルマ・ザビ役の柿原徹也もガンダムのパイロットに憧れてきた一人だ。ドイツ・デュッセルドルフ出身で、声優を志して18歳で来日したという異色の経歴の持ち主。「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」ではネオ・ジオンのモビルスーツ・パイロット役で出演しているが「まだ(役柄的に)ガンダムに乗っていないんですが、乗れるんだったらもちろん乗りますよ!」と訴えていた。いずれも負けず劣らずのガンダム愛に驚かされた。

 ファーストの誕生から40年。それまでのアニメにはない重厚な人間ドラマや、独創的なデザインのモビルスーツに代表されるオリジナリティあふれるメカなど、ガンダムがアニメ界にもたらした功績は計り知れない。次代の人材発掘でも大いに貢献しているのは、作品が持つポテンシャルの高さゆえだろう。

 取材の成果をまとめ上げた「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 特別号」(タブロイド判、オールカラー24ページ)は5月4日から全国の公開劇場などで手に取ってもらえる。安彦総監督、レジェンド声優の池田と銀河、渡辺や柿原、福圓らのインタビューを掲載。安彦総監督が描き下ろしたオリジナルイラストの特大ポスターは必見だ。「THE ORIGIN」の魅力が詰まった一冊を手に第6話「誕生 赤い彗星」を見れば、その続きが見たくなるに違いない。(記者コラム・斉野 民好)

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