棚橋、ホワイトに圧勝でインターコンチ王座4度目防衛も「メインじゃなくて悔しい!悔しいよ」

スポーツ報知
ジェイ・ホワイトを下し、防衛を果たした棚橋弘至

◆新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM12」(4日・東京ドーム)

 王者・棚橋弘至(41)が米国武者修行帰りのジェイ・ホワイト(25)の挑戦を退け、4度目の防衛を果たした。

 昨年11月に右ひざを負傷し、12月11日の福岡大会まで欠場していた棚橋。この日も万全とは言えない状態での戦いだったが、トップロープからの必殺・ハイフライフローを連発。19分43秒でアメリカ帰りの期待の若手を葬って見せた。

 試合後、ベルトを肩にかつぎ、会見場に現れた棚橋は「もっと簡単に勝たないといけない。ジェイには輝かしい未来が待っているけど、それは今じゃない。俺がいるから」と淡々と話した。

 笑顔が少ないのには訳がある。ここ10年、新日を引っ張ってきた自負がある。2008年以降、東京ドーム大会のメインイベントに8回立ち続けてきただけに自身の試合順に納得がいかない。

 「今日は第7試合。2016年のメインから去年はセミ、そして今年と年々、試合順を下げている。試合順はレスラーにとって重要なこと」とポツリ。

 この日のドームはここ数年で最多の観衆3万4995人。「悔しい。悔しいよ。俺がメインの時はここまで(観客を)呼べなかった。悔しいしかないです。俺も4万人(くらい)集めたいです」。“100年に1人の逸材”と言われる新日のエースは「メインじゃない原因は分かっている。俺自身にあるから、体調を万全にして、みんなが喜ぶような試合をしますよ」と完全復活を誓った。(中村 健吾)

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