蝶野、やりたい放題の大暴れ、T2000再結成での勝利に「また次があるかもよ」

スポーツ報知
試合前のマイクパフォーマンスで観客を挑発する蝶野(中央。左はAKIRA、右は天山)

◆「PRO―WRESTLING MASTERS」(16日、後楽園ホール)

 プロレスラー武藤敬司(55)がプロデュースする「PRO―WRESTLING MASTERS」(16日、後楽園ホール)のメインイベント「プロレスリング・マスターズvsTEAM2000スペシャル8人タッグマッチ」で蝶野正洋(54)が率いるT2000の天山広吉(46)、ヒロ斎藤(56)、AKIRA(51)、スーパーJ(55)が武藤、藤波辰爾(64)、長州力(66)、獣神サンダーライガーと対戦。試合は、天山がアナコンダバイスでライガーを破ったが、蝶野がケンカキック、イス攻撃とやりたい放題の暴れまくり。入場から試合後のマイクまで独壇場だった。

 蝶野のテーマ曲がホールに流れると超満員札止めの1639人の観衆は大歓声だ。リングに登場すると「お前らも年取ったな」と観客を挑発。小島聡の欠場で当日発表となった「ミスターX」のスーパーJを呼び寄せるなど約5分間に渡りマイクパフォーマンスで観衆の心をわしづかみにした。

 ゴングが鳴ると、セコンドとして戦況を見守り指示を出していたが、ライガーが場外に落ちるとイス攻撃を浴びせ、戦闘モードにスイッチが入った。全盛期に因縁があった辻よしなりアナウンサー(56)が実況する放送席を襲撃。逃げる辻アナを追走するなど大暴れ。場外戦では長州にケンカキックを繰り出すと、ついにリングイン。武藤にケンカキックを浴びせると、逆にシャイニングウイザードの反撃を食らったが、試合を大混戦に陥れ最後は天山のアナコンダバイスを呼び込み勝利を手にした。

 試合後もリングを占拠した蝶野は「武藤は年寄り集めて金もうけしようとしている」と言いたい放題。最後に「また次があるかもよ」と予告すると大きな拍手を浴びていた。

 バックステージでは武藤が「蹴りはきいた。すべてがこもったような一撃だった」と振り返れば、怒りの長州が「蝶野の番組にオファー出す。食らわしに行く。好き勝手言ってる。蝶野がリングに上がる時、声かけてくれ」と蝶野がMCを務めるTOKYO MXの「バラいろダンディ」への殴り込みを予告。藤波は「あれだけやるなら蝶野がリングに上がればいい」と憤慨していた。

 やりたい放題に暴れまくった蝶野はバックステージで「むなくそ悪い連中の集まり。彼らは美味しいとこをハイエナのように群がる。そういう意味ではT2000は新日本の歴代の中でも素晴らしいチームワークの集団」と自画自賛。天山から「ボスにリング上がって欲しい」と熱望されると、蝶野は「いやいや。まだ他にメンバーいるから」と苦笑いで拒否。その上で「普通で試合やったら役割で言ったら1割ぐらい。美味しいところだけもっていく」とリング復帰に色気を見せていた。

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