棚橋弘至、43日ぶり復帰戦で笑顔「あ~、帰ってきたあ!」

スポーツ報知
43日ぶりのリングで鈴木みのるに攻められる棚橋弘至(左)

◆新日本プロレス「NEW JAPAN CUP2018」開幕戦 ▽棚橋弘至復帰戦・タッグマッチ30分1本勝負 〇タイチ、鈴木みのる、飯塚高史(13分12秒→天翔十字鳳→体固め)棚橋弘至、デビッド・フィンレー、トーア・ヘナーレ●(9日、東京・後楽園ホール、観衆1719人札止め)

 右ひざ変形性関節症のため、1月30日の青森大会から欠場していた棚橋弘至(41)が6人タッグで43日ぶりのリング復帰を果たした。

 1月27日のIWGPインターコンチネンタル・ヘビー級戦で右ひざへの執拗な関節技を食らい、欠場の直接的な原因となった現王者・鈴木みのる(49)とのマッチアップ。棚橋は待ちわびたファンの満場の「タナハシ」コールの中、華やかに入場した。

 ゴングと同時に急襲してきた鈴木に右ひざを攻められるシーンもあったが、痛みを感じさせない高角度のドロップキック、必殺のスリングブレイドで対抗。10日のニュージャパン杯初戦で激突するタイチ(37)に顔面を執拗(しつよう)に蹴られる場面もあったが、闘志満々の表情でにらみつけると、逆にスリングブレイドを決めてみせた。

 試合はヘナーレがタイチの天翔十字鳳の前に3カウントを喫したが、試合後、笑顔でバックステージに引き揚げてきた棚橋は「復帰戦を無事、終えました」と笑顔を見せた。

 「今年は復帰戦が(1月4日に続いて)2度目ですか。もう二度と復帰戦がないように、サクッとタイチを倒して、その先に行きます」ときっぱり。気になる右ひざについても「まだ、ジャンプとか、リング上での動きのシンクロがちぐはぐなところがあるけど、早急に直します」と言い放つとと、「あ~、帰ってきたあ!」とさわやかに一言。

 「ただ帰ってきたわけじゃないから。目標持って帰ってきたから、ニュージャパンカップ優勝っていう目標をね」と言うと、みんなが待っていた「100年に1人の逸材」は笑顔で引き揚げた。(中村 健吾)

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