【K―1】武尊が史上初の3階級制覇!Sフェザー級トーナメント制し「地上波のゴールデンタイムで生中継を」

スポーツ報知
ベルトを巻いた武尊

◆K―1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K’FESTA.1~ ▽第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント決勝 〇武尊(3回2分2秒、KO)小宮山工介●(21日・さいたまスーパーアリーナ)

 新生K―1のエースで“ナチュラル・ボーン・クラッシャー”の異名を持つ武尊(26)=K―1 GYM SAGAMI―ONO KREST=が第4代スーパー・フェザー級級王座決定トーナメントを制し、K―1初代フェザー級王座、K―1初代スーパーバンタム級王座と合わせ3階級制覇の偉業を達成した。

 決勝では“孤高の空手家”小宮山工介(31)=K―1ジム北斗会館=と対戦。小宮山の後ろ回しげりから始まった熱戦は、武尊が回しげりを返したり、前に詰めてくる小宮山を封じるため前げりを多用する余裕の展開に。

 前げりや、パンチのラッシュで徐々に試合のペースを握った武尊は3回に左右のフックを振り回し1度目のダウンを奪う。立ち上がる小宮山をコーナーに追いつめるとボディーへのフックで2度目のダウン。なおも立ち上がる小宮山に右フックを貫き、とどめを刺した。

 当初は、S・フェザー級第3代王者・大雅(21)=TRY HARD GYM=と武尊とのタイトルマッチが同大会の目玉カードとして組まれていたが、TRY HARD GYMの選手がK―1を離脱することになったため、世紀の一戦が消滅。空位となった王座を争う8人による決定トーナメントに武尊が出場することになった。

 1回戦では、優勝候補の“ギリシャの鉄拳”スタウロス・エグザコスティディス(30)=ギリシャ=を判定3―0で退けると、準決勝は“希望の革命戦士”郷州征宜(31)=K―1ジム総本部チームペガサス=に1回2分24秒でKO勝利した。

 決勝を制した武尊はベルトを巻いた後、勝利者インタビューで「さいたまスーパーアリーナが超満員になった。自分が競技を始めた時は世代的にK―1を知らない人たちがいっぱいいて、悔しい思いをたくさんしたけど、頑張ってさいたまスーパーアリーナに戻ってくることが出来ました」と1万5000人の観衆に向かって宣言した。「これからは“新生”K―1、ではなくてK―1と呼んでください。目標は地上波のゴールデンタイムで生中継をすることです。それを実現するためには皆さんのさらなる応援が必要です」と呼び掛け、最後に「K―1サイコー!」と絶叫した。(松岡 岳大)

 ◆武尊(たける) 1991年7月26日、鳥取・米子生まれ。26歳。初代・Krush58キロ級王者、初代・K―1 WORLD GPフェザー級王者、初代・K―1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者。プロ通算成績33戦32勝(19KO)1敗。

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