前田日明氏、藤波辰爾のオファーに応じ「ドラディション」4・21大阪大会に来場決定

スポーツ報知
トークショーで対談する藤波辰爾(中央)と前田日明氏

 プロレス界のレジェンド、藤波辰爾(64)が9日、スポーツ報知の取材に応じ、今月21日に大阪南港ATCホールで行われるドラディション「バック・トゥー・ザ・ニューヨーク」に前田日明(59)が来場することを明らかにした。

 藤波は、8日に東京・豊島区のプロレスグッズショップ「闘道館」で行われた前田氏とのトークショーで復帰を公開オファー。前田氏は「客来ますか?」と返答を避けたがイベント後、ドラディションが開催する20日の後楽園ホール大会、21日の大阪大会の来場を打診したところ、前田氏が大阪大会を観戦することを快諾したという。

 今回は、来場のみで試合復帰ではないが藤波は「時間の問題です」と復帰に自信を見せた。8日のトークショーで藤波の掟破りの公開オファーに集まった200人のファンから大きな拍手がわき起こった。「あのファンの拍手は前田もうれしかったと思う。それとボクがオファーした時にすごく嬉しそうな顔をしていた。本人も復帰にまんざらでもない気持ちがあることを確信しました」と明かした。

 その上で「前田は、リングに上がる以上は、しっかり体を作らないといけないという意識がある。引退からかなりの時間が経過しているから今は、その勇気がないと思う。体を隠すためにTシャツ姿でリングに上がるとか、そういうものは彼のプライドは許さないと思う。その気持ちは、すごくよく分かるし、ここからは飯でも食いながらじっくり時間をかけて話をしたい」と前田氏の心中を慮った。

 今回のツアーには元WWFヘビー級王者のボブ・バックランド(67)が参戦。前田氏が来場する21日の大阪大会では藤波は、長州力(66)、船木誠勝(49)とトリオを結成しバックランド、藤原喜明(68)、ヒロ斎藤(56)と6人タッグで対戦する。

 藤波は全試合終了後には、前田氏がリングに上がって全選手と記念撮影する「奇跡の1枚」を実行することを約束。藤波、長州、藤原、船木、そしてバックランドに前田が加わる写真は、過去のそれぞれの遺恨を思うとまさに奇跡と言える。「ボクの役割はファンへ夢を与えること。今回もファンに喜んでもらえるよう奇跡の1枚をやりたい」と意気込んでいた。

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