長州力、プロデュース興行で秋山準と初対決「久しぶりに高揚しています」

スポーツ報知
長州力(左)と秋山準

 プロレスラー・長州力(66)が18日、都内で会見し、7月10日、後楽園ホールで行うプロデュース興行「POWER HALL2018~Battle of another dimension~」のメインイベントとセミファイナルのカードを発表した。

 長州はメインイベントで大日本プロレスの関本大介(37)、ヨシタツ(40)=フリー=と組み、全日本プロレスの秋山準(48)、大日本プロレスの橋本大地(26)、WRESTLE―1の黒潮“イケメン”二郎(25)と3団体混成トリオと対戦する。

 専大レスリング部の後輩となる秋山とは今回が初対決。長州は「久しぶりに高揚しています。少ない記者さんの記者会見なんですけど、久しぶりに自分が高揚していますね」と明かした。その上で「6人タッグなんですけど、いろんなものを背負っている秋山の顔を見ながら、どのぐらいの物を彼が背負っているのか。それは見た目だけのものなのか。今回のリングの中、多分、オレ自身は40年近くやってきた中でその中のひとつでこれぞプロレスというものが加えられるのか。自分の形が秋山と向かい合った時には無くなるんじゃないのか。40年ぐらいやってきていると自分のスタイルは身に付いているものだけど、久しぶりに崩れるから高揚しているのか。今まで出せなかった、出せないと決めつけていた今、この記者会見でこういうことを言えるのかと。カードに関しては感謝しています。一生懸命頑張ります。これぞプロレスというものを度返しできるのか、させてくれないのか。力を出してぶつけてみたい」と意欲をあらわにした。

 さらに秋山との激突に「どういう状態でぶつかれるのか。あまりきれいな形の決まったプロレスはできないんじゃないかという感じですね。まぁ頑張ります。一生懸命」と明かした。一方の秋山は「ここに来て長州さんと試合できるとは思ってもなかったので光栄に思っています。リングに上がったら先輩後輩関係なく僕なりのプロレスを長州さんにぶつけて長州さんから勝ちたい」と応じた。

 秋山が自身について敬称である「さん」を付けて呼んだことに「さんづけしちゃうと拍子抜けされる。ここに来てさんづけは、まずは一歩前に出たのかな。どういうものを秋山が背負っているのか。見てみたいし感じてみたい」と釘を刺し「僕から秋山の印象。過去に遡れば意志が弱い後輩に見えました。彼が務まるのかなと全日本に入って。なぜ、新日本に声をかけなかったのか。リングの中でぶつかった時は形がなくなるような久々、そんな感覚ですね。プロデュースする部分で彼しかいない。秋山しかいない。あと諏訪魔」と明かした。

 久々の高揚感をあらわにした長州。こうした感覚は「ドームの安生ですかね。お互いのメンツをかけてやる。流れがないですから、あの試合は」と1995年10月9日、東京ドームでの「新日本プロレス対UWFインターナショナル全面対抗戦」での安生洋二戦以来と告白した。「秋山がどう考えるか分からないが。彼と初めて組んだ時にどういう状態になるのか。流れがないようなスタイルだけど、流れがあるんですよ。みんな個々に持ち味があると思うんですけど。これが崩れるのか崩れないのか。自分でも分からない。崩れた時は徹底していきますよ。秋山とやって崩れた時は形はないでしょうね。形はそこまで行ってみたい。もう何年ぶりかにそういう感覚を味わって陶酔してみたい。ファンから見れば、ウソだろってなるかもしれない」と明言。安生戦は「キレちゃいない」よ」と試合後に名言を残したが今回は「キレる」長州が出現する可能性も示した。

 長州からの言葉を受け秋山は「本当だったらもっともっと前にやりたかった。長州さんの言葉を聞いて徹底的にやりたい。さん付けてるから別にへりくだっているわけじゃない。リング上では徹底的に行かしてもらいます。

今、思いました、やろうと」と断言。前回、1月のプロデュース興行ではDDTの伊橋剛が参戦し試合後に「お前はプロレスやめた方がいい」とダメ出しを突きつけ「前回は、オチがひどすぎたというのもあった」と振り返った長州。今回は一気に危険なムードが充満。キレる革命戦士が出現するムードだ。

 また、セミファイナルは、永遠のライバルの藤波辰爾(64)=ドラディション=が丸藤正道(38)=プロレスリング・ノア=、芦野祥太郎(28)=WRESTLE―1=とトリオを結成し鷹木信悟(35)=ドラゴンゲート=、土肥孝司(28)=WRESTLE―1=、清宮海斗(21)=プロレスリング・ノア=組と激突する。

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