オメガ、来日10年目でIWGP新王者!「新日本のリーダーとして何でもできそうだ」

スポーツ報知
ケニー・オメガ

◆新日本プロレス「DOMINION6・9 in OSAKA―JO HALL」大会 ▽IWGPヘビー級選手権試合・時間無制限3本勝負 〇ケニー・オメガ(トータルタイム64分50秒 片翼の天使→片エビ固め)オカダ・カズチカ●(9日・大阪城ホール、観衆1万1832人札止め)

 新日最強の外国人レスラー・ケニー・オメガ(34)が3度目の挑戦で絶対王者・オカダ・カズチカ(30)を撃破。来日10年目でIWGPヘビー級王座を奪取した。

 過去の対戦成績は1勝1敗1分け。昨年の大阪城ホール大会では60分フルタイムドローの末、王座防衛を許したオカダ相手にオメガはなりふり構わぬ攻撃を見せた。

 自身の希望でIWGP史上初の3本勝負とした、この試合。最初の1本目こそ、オカダのレインメーカーからの丸め込みで奪われたが、その後はセコンドについた盟友・飯伏幸太(35)の励ましも武器に大技を連発した。

 2本目はVトリガーからの必殺・片翼の天使で19分10秒、3カウントを奪取。この時点で50分経過もオメガのラッシュは止まらない。AJスタイルズのスタイルズクラッシュ、飯伏の人でなしボムと他レスラーの必殺技でなりふり構わず攻め、オカダを防戦一方とする。オカダが最後の力を振り絞って繰り出してきたレインメーカー2連発も3本目をよけ、ジャーマンスプレックスを2連発。

 最後はVトリガーからの片翼の天使でオカダにIWGP戦2年ぶりとなるフォール負けを食らわせ、トータルタイム64分50秒の死闘の末、王座を奪ってみせた。

 試合後、飯伏とヤングバックスの2人を従え、マイクを持ったオメガは「少し日本語で頑張りますか」と満員の場内を笑わせると、「この10年、いろいろなことを達成してきて、最後の目標がIWGPヘビー級チャンピオンでした。もし、このベルトを取ったら、もう日本を離れるかもしれないと思ってました」と流暢な日本語で続けた。

 一瞬、場内を悲鳴が包んだが、笑顔で話し続けたオメガは「でも、今日の試合でプロレスの未来を見ていました。プロレスは進化した感じ。だからさ~。新日本のリーダーとして、新日本のチャンピオンとして次のステップへ、前に進みたいと思っています。これから何でもできそうだから、みんな一緒にガンバロー」と堂々、宣言した。

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