あすからボートレース住之江【G1太閤賞競走開設62周年記念】昨年GP優勝戦2着の井口燃える

スポーツ報知
勢いがある井口

 ボートレース住之江の「G1太閤賞競走開設62周年記念」は7日から12日までの6日間、熱戦が展開される。昨年のグランプリ(GP)優勝戦2着の井口佳典(40)=三重=は、年末のGPと同じ舞台で行われるG1に並々ならぬ決意で臨む。G1初Vを狙う渡辺雄一郎(32)と下出卓矢(31)にも注目だ。また、報知式モーター番付では3月初おろしの新モーターを徹底解剖する。

■銀河系軍団

 不惑を迎えたキングオブギャラクシーが、太閤賞でグランプリのリベンジに挑む。湯川浩司、田村隆信、丸岡正典、森高一真らSGウィナーがひしめく85期は銀河系軍団とも呼ばれる。中でもSG6Vの井口はリーダー的な存在だ。

 18年最初のSGだった浜名湖・クラシックは2コースまくりで12年7月の尼崎・オーシャンカップ以来のビッグ制覇を果たした。ただ、絶好調かと言えばそうでもない。「まだ、戸田のフライングを引きずっていますね」と話した。

 昨年の住之江・グランプリはエース10号機を駆って、〈1〉〈3〉〈1〉着でトライアル2ndを突破。優勝戦も2着に入った。「16年が散々で、17年は今までの選手生活の中で一番やり切った。2着だったけど、自分の中では満足してしまった。一息ついた感があった」と本音を漏らした。

 年が明けてもモチベーションは上がらない。「これじゃアカン。戸田で切り替えようと思った」。意気込んで乗り込んだ戸田G1(2月28日~3月4日)だったが、準優でフライングを犯してしまう。「入っていて! お願い! と思いながら行ってしまった。そら切るわな、と。気持ちの焦りが出てしまった」。

 15年前期にF2を経験。一からスタートを見直した。「ようやく自分のスタートを信用できるようになってきた」のが昨年。それなのに、また質の悪いスタートを行ってしまった自分が許せなかった。

 G1準優Fのペナルティーで、5月の尼崎・オールスターの後、30日間のF休みに入る。休み明け3か月はG1、G2に出走できない。「だから5月までが勝負だと思った」。皮肉なことに、最悪のFが、闘志に火をつけた。

 「去年のグランプリはコンマ05行けたら優勝だと思っていた。でも、遅れた。なんで、遅れたのかは今も分からない。それを知るためにも、またあの舞台へ行きたい」。2着で満足できるわけがない。ハングリー精神を取り戻した井口がシティーナイターで光り輝く。(藤原 邦充)

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