あすからボートレース宮島【開設64周年記念G1宮島チャンピオンカップ】地元エース前本燃える

スポーツ報知
年齢を重ねるごとにすごみを増す前本。4月のからつG1優勝戦でFを切ったが、地元で奮起

 ボートレース宮島の「開設64周年記念G1宮島チャンピオンカップ」は10日から15日までの6日間、熱戦が繰り広げられる。今節は初日と2日目にダブルドリームが編成される充実メンバー。その光速ドリーム2号艇に組まれている前本泰和(46)=広島=が、地元の意地にかけてVを狙う。遠征組では近況の充実ぶりが光る坪井康晴(40)=静岡=に注目。また、「報知式モーター番付」など舟券予想に役立つ情報も届ける。

■前節宮島11走6勝 成績オール3連対 

 人生100年時代という言葉が最近、盛んに聞かれる。人は、いくつまで成長を続けることができるのだろう。前本のレースを見ていると、年をとるのが楽しみに思えてくる。その強さから“鬼”とも呼ばれる広島の至宝は、年齢を重ねる度に自身のピークを更新し続けているからだ。

 高いレベルでバランスのとれた、総合力の高いレーサーだ。どんなエンジンでもトップクラスに仕上げる熟練のプロペラ調整技術で、24場制覇も成し遂げている。

 昨年末、初のグランプリ出場を果たした。そして今年はそれを上回る勢いで勝ちまくっている。3日現在、賞金ランキング4位。年始から3月上旬まで6連続優出。そのうち1月のG1からつでは4コースから巧みなハンドルさばきで混戦を断ち、劇的な優勝。2月の児島・中国地区選手権では、オール3連対の成績にまとめて王道Vと、わずか2か月の間にG1タイトルを2つも獲得する姿は圧巻。「今年もグランプリに出場したい」という気持ちが強く、あくなき向上心と血のにじむような努力で躍進した。

 潮目が変わったのが先月。再びG1からつで優勝戦1号艇を勝ち取り、今年3つめのG1優勝に王手をかけた。しかし好事魔多し。前付けで深くなった進入が災いし、フライングに散った。

 G1優勝戦の事故のペナルティは重く、2018年の下半期はG1に出場できなくなる。昨年に続くグランプリ出場のためには、ここが踏ん張りどころだ。前節は4月26日から宮島のタイトル戦を走り、オール3連対の成績。惜しくも優出は逃したが、11走中6勝を挙げて安定感をアピールした。5月1日から期が変わってFの足かせもなくなった。圧倒的な強さを誇る地元水面でいつものパフォーマンスを発揮すれば、おのずと今年3回目のG1優勝が見えてくるはずだ。(三島 英子)

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