ボートレース下関【G1競帝王決定戦 開設64周年記念】あす開幕

スポーツ報知
近況好調の大峯豊

 海響ドリームナイターのボートレース下関GI「競帝王決定戦・開設64周年記念」は9日から14日まで6日間の日程で開催される。GI、SG戦線で活躍しているトップレーサーが来年のSG「クラシック」の出場権と優勝賞金900万円をかけて争う。SGタイトルホルダーは松井繁、田中信一郎、山崎智也ら総勢18人、GIタイトルホルダーは30人もいるが、山口支部を代表する今村豊、白井英治、寺田祥の地元3強が地元GIタイトルを死守する構えだ。昨年の覇者・白井は大会連覇、今村は当地通算9度目のGI優勝、寺田は当地周年3度目の栄冠を目指す。また、3月の当地一般戦で優勝するなど評価を上げている大峯豊にも注目したい。

 

■大峯に聞く

2010年の「中国地区選手権」でGI優勝経験がある大峯豊。今年に入って3月の下関などで4回優勝を果たし、一躍評価を高めている。34歳になる大峯にスポットを当て、近況と今回の下関周年にかける意気込みを尋ねた。

 ―選手になったきっかけは。

 「父の勧めです。父は今村(豊)さんのファンで、同じ名前を付けてもらった。小さい頃から徳山に連れてきてもらっていた。選手は格好良かったし、こういう世界があるということを知って衝撃を受けた。小学生の頃から選手になりたいと思っていた。うちは正直言って貧乏だったから、賞金というか、金を稼ぐにはボートしかないと。小さい頃は体も小さかったので。この身長では野球、サッカーに行っても通用しないだろうし…。(身長は)ボートの中では大きい方ですけどね」

 ―今年は1月浜名湖、3月下関、5月徳山、同月芦屋と優勝4回。浜名湖では3コースまくり、下関では予選トップ通過を果たして、優勝戦では逃げを決めた。最近の調子は?

 「みんなもそうだと思うけど、最近は(選手よりも)エンジンの比重が大きい。浜名湖はエンジンが良かったんですけど、下関は手応えがまったくなかった。優勝戦も正直自信はなかった。あのエンジンにしてはいい結果を残せた。1号艇で優勝戦に乗れたのが大きかった。芦屋はいいエンジンで出てましたよ」

 ―2010年に児島での「中国地区選手権」でGI初優勝した。優勝戦は4コースからトップスタートを決めてのまくり。GIでは通算6回優勝戦に乗っているが、最近は優出からちょっと遠ざかっている。

 「児島はエンジンが出ていました。まだ若かったし、無我夢中だった。優勝戦の1マークも、まくったことくらいしか記憶にない。その時の自分と比べると、今はがむしゃらさがないですね。現在全国のレース場でエンジンが新しいものに切り替わっていますが、自分は切り替わる前のエンジンが苦手だった。ただ新しいエンジンになって、成績を残すことが出来ている。これで記念走ってどうなるか。いいエンジンを引いてどうなるかですね」

 ―今年の目標は。

 「GIで今結果を残せていないと自分でも感じているので、結果を残して、SGの出場権を取りたいですね。ダービーにも出てみたいし。優勝回数を増やしていけばクラシックにも出ることが出来ますから。GIで優勝するのは難しいけどチャンスが来た時にものに出来るように準備はしておきたいと思っています」

 ―山口支部は今村、白井、寺田の各選手が強い。大峯選手らその次の世代にもう少し頑張ってもらいたいが。

 「3人がすごすぎるんで。追いつこうとは頑張っているんですが、差は縮まらないですね。この3人が結果を残しているので、自分らその下が結果を出さないと、と思っています」

 ―下関の通算勝率は6・72、2連対率約50%、1着148回、5回の優勝を飾っている。下関の相性は?

 「下関は本当に好きな水面。エンジンが出ていなかったな、という節が少ないレース場でもありますし(自分に)合いますね。地元ということで思い入れもあるし、得意な方。ナイターになっても違和感はない。(LEDを使った照明灯は)全国で一番明るいのでレースがしやすいです」

 ―最後に下関周年にかける意気込みを。

 「優勝したらSGの権利をもらえるので優勝したい。まずはいいエンジンを引きたい。いいのを引くことが出来れば攻めていくレースが出来る。優勝が目標です。ここ1年はエンジンが出ていなくて攻めるレースが出来なかったので、がむしゃらに走っていた頃を思い出して走りたい。山本英志さんが乗って出ていた26号機か、松江秀徳さんの40号機が引ければいいですね。あの2人は出ていましたから。このエンジンを引くことが出来れば、頑張れると思います」

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