【巨人】長野「秘密」「言えません」「教えません」封印10連発“隠密更改”

スポーツ報知
更改を終えた長野は、厳しい表情で報道陣の質問に答えた(カメラ・矢口 亨)

 巨人・長野久義外野手(33)が21日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3500万円ダウンの1億9000万円でサインした。会見では、自主トレ先や、9年目を迎える来季の個人目標など大半の質問を「秘密」「教えません」などと答える徹底ぶり。異例の“隠密更改”となったが、自主トレの成果については「1月に会うときに分かる」と自信満々だった。

 何を聞かれても、長野は“隠密ワード”を繰り返した。2シーズンぶりの減額となる1億9000万円で契約を更改した後の会見。球団からの提示額、契約年数、自主トレ先、個人目標…報道陣からどんな質問を振られても、ほぼこの3つの言葉で答えた。

 「秘密です」

 「言えません」

 「教えません」

 その数、計10回。表情を変えることなく、最後までそのスタンスを貫いた。

 オフはこれまで村田や坂本勇とグアムで合同自主トレを行ってきた。しかし、今オフは極秘で「山ごもり孤独自主トレ」を行うと宣言。巨人入団後、自主トレ地を明かさないのは初めてだ。実際、今月は上旬に熊本でイベントに参加したくらいで、ほとんど公の場に姿を見せていない。その徹底ぶりを、由伸監督が「(紙面に)『雲隠れ』と書いてあったが、大丈夫か…」と心配するほどだ。

 そんな周囲の不安の声を、長野は「1月に会うときに分かるでしょ」と一掃。プロ入りして初めて着手しているウェートトレーニングも順調に進んでいるのだろう。自信満々の口ぶりからは、万全の状態でキャンプに臨む決意が垣間見えた。

 ただ後輩からの宣戦布告には、口を開いた。2年目の重信が契約更改後の会見で「長野さんを脅かす存在になってレギュラーとして試合に出たい」と宣言したことを伝え聞くと「重信にはまだ負けない」と語気を強めた。新助っ人ゲレーロの加入にも「負けないように頑張らないと」と意気込んだ。

春先からガンガン 今季は序盤の不振が響いて打率2割6分1厘、16本塁打、46打点だった。「前半戦が悪すぎたので、来年は春先からガンガン打てるように頑張りたい。(チームの)リーグ優勝、日本一。その中心になれるように頑張ります」。今オフのテーマは「戦い」。強い決意表明を残して、長野は再び雲隠れに入った。(後藤 亮太)

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