【巨人】坂本工・直球で三振収穫「細かい制球課題」
スポーツ報知

今年、週1回のペースで掲載してきた「まるごと巨人」は最終回になった。数々の若手有望株を紹介してきたが、今回は台湾アジアウィンターリーグ(WL)を特集。NPB・イースタン選抜として約3週間にわたって熱戦を繰り広げ、チームの初優勝に貢献した巨人の若手9選手のうち、育成・坂本工宜投手(23)に迫った。
悔しさが残った。育成の坂本工は「スリーストライク目の精度がいい時もあれば、甘くなってしまうこともあった。細かい制球をつけていくことも課題の一つです」と課題を口にした。
台湾では、11月30日の日本社会人選抜戦(洲際)で5回を投げ9安打7失点。大会通して主に先発として4試合に登板。防御率1・58で14奪三振をマークしたが、1勝2敗だった。
関学大の準硬式野球部出身。プロ1年目の今季は7月から先発としてマウンドに上がり、投球回は3軍でチームトップの92回1/3だった。シーズン中は2ストライク後、ボール球を振らせようとした球が内角に入りファウルや痛打されたことがあった。
秋季宮崎キャンプのメンバーに育成選手ながら選出されるなど、首脳陣の期待は大きい。キャンプ中、斎藤投手コーチは「直球の力がある」と話していた。今大会では24安打と打ち込まれたが、直球狙いの外国人打線に対して直球で空振りや見逃し三振を取ることもできた。来季の支配下登録へ向け収穫のある台湾遠征だった。(玉寄 穂波)
◆坂本 工宜(さかもと・こうき)1994年8月29日、滋賀・高島市生まれ。23歳。関西学院高では外野手としてプレーも、公式戦出場なし。関学大準硬式で投手に転向し、4年春に最多勝、最多奪三振、MVP受賞。16年育成ドラフト4位で入団。180センチ、80キロ。右投右打。来季年俸は280万円。