【巨人】沢村、リハビリで完治「新しいものを見せたい」

スポーツ報知
巨人・沢村

 由伸監督が沢村の起用法を白紙としたが、本人も競争を覚悟している。昨年まで抑えを務めたが、今年は1軍登板なし。「マシソンもカミネロもいますし、最初から8、9回を投げられるとは思っていない」と、ゼロからはい上がる覚悟だ。

 来季の沢村は活躍する。今月上旬、G球場でのキャッチボールを間近で見てそう感じた。「効率良く力を出す方法を小谷投手コーチから教わりました」と、力みのないフォームで、低い弾道のまま40メートル先の相手に一直線。距離を縮め、実際の試合とほぼ同じ20メートルでも同様だった。軽く投げているように見えて剛速球。打者には脅威になるだろう。

 シーズン中に苦しんだ長胸(ちょうきょう)神経麻痺(まひ)は、地道なリハビリで完治した。「新しいものを見せたい」、「少ないエネルギーで制球良く投げたい」と、来季への思いは強い。今季はマシソンが59登板中15試合でイニングまたぎとフル回転したが、ニュー沢村が勝ちパターンに入ることでその負担も減り、ブルペンが強固になる。(巨人投手担当・片岡 優帆)

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