【12球団番記者が振り返る・巨人】「クルーズ使え」つらく長かった13連敗

スポーツ報知
クルーズ

 球団史上ワーストとなった13連敗…。これさえなければ、Bクラスに甘んじることはなかっただろう。由伸監督は「あそこはさすがにどうしていいのか分からなかったし、どうすることもできなかった」と振り返った。「一番大きな出来事だった。流れを変えられずにズルズルといってしまった」とは本音だった。

 開幕から、FAで補強した陽も山口俊もけがで欠いた。長野は本来の調子になく、下半身にも不安があった。期待の若手が芽を出さず、13連敗中のチーム打率は2割3分台。「打てない走れないでは…」と嘆いた通り、選手はいそうでいなかったのが事実だった。

 そんな中、7連敗後にクルーズを昇格。直前に本紙は、攻撃力アップを目指すために“クルーズ待望論”を記し、1面で「クルーズ 使え」の見出しで大々的に掲載した。現実となったが結果、32打数5安打と振るわず、12連敗を喫した西武戦(メットライフ)後には、右翼席のG党から「クルーズを上げたのは報知新聞だろ。責任取れ」のヤジまで飛んできた。

 チームにとってかなり痛い期間だったが、我々現場の記者にとっても、つらく長い日々だった。(巨人担当キャップ・水井基博)

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