【12球団番記者が振り返る・巨人】マイコの執念“置き土産”に

スポーツ報知
マイコラス

 勝利への執念を見た。今季は菅野が17勝、マイコラスが14勝、田口が13勝。「3本柱」で貯金27を作った。中でも奪三振王に輝いたマイコラスの勝ちへのこだわりは、すさまじかった。

 ピュアで子供のような性格と言われ、その時の感情を素直に表現した助っ人右腕。負けて悔しければ扇風機を殴ったり、声を荒げたりしたものだった。

 7月25日の広島戦(岐阜)では7回まで0―0が続き、8回に2失点。チームは1―2で敗れた。翌日の試合前、準備運動をする広島ナインをベンチからずっとにらみつけ、つぶやいた。「悔しかったよ。負けることが一番嫌いだからね」。来季はカージナルスに入団し、メジャーに復帰する。抜けた穴は大きいが、彼が示した勝利への意地は必ず、若き投手陣に伝わっているはずだ。(玉寄 穂波)

巨人

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